まるしか Photo & Art Blog

一眼撮影と美術展感想がメインテーマの、ちょっと突っ込んでみたブログです。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

HDR Efex Pro2で夜景と星空を両立させるための方法を解説!(nik Collection)

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

スポンサーリンク

DSC08624_HDR_finish_noise100ps_

こんにちは、maru-shikakuです。

 

満天の星空に輝く夜景を入れるのはカメラマンの夢・・・ですが、思った以上に難しいです。

夜景の光害で星の光がかき消されてしまいます。

 

光害をかき消すには方法が二つ。

 

一つはフィルターによる夜景の減光です。

ハーフNDフィルターという半分透明で半分NDフィルターという道具を使います。

 

↓他ブログ参考記事

夜の立石海岸でハーフNDフィルター debut! - Circulation - Camera

 

これを買ってもいいのですが、わたしの持っているSamyang 14mm F2.8のような超広角レンズ用のものはフィルターのサイズがバカでかい。

メーカーが限られててヒジョーにお高いんですね。

 

ホルダーとフィルター合わせてレンズより高い・・・躊躇しちゃいます。

 

二つ目はHDRをかけて明暗差を縮めること。

そのHDRをかけるソフトとしてNik CollectionのHDR Efex Pro2を今回試してみました!

 

  • Nik Collection について

様々なフィルター効果を試せるDxO社のソフト。

adobe LightroomもしくはPhotoshopから起動して使います。

 

用途別で7つのソフトがあります。

全部はありませんが、解説記事を少々過去に書いてます。

 

www.maru-shikaku.net

  

www.maru-shikaku.net

 

以前はGoogleが所有し、無料公開されていたのですが、昨年末にDxO社に移ってからは有料に。

最近知りました・・・こういう情報はアンテナ張っといた方がいいですね。

 

69$。日本円で9000円弱です。

7つのソフトがセットでこの価格なので、かなり安いかと。

購入はこちらから↓

https://nikcollection.dxo.com

 

有料になった代わりに止まっていたバージョンアップが再開されたのは嬉しい。

現在2018年版ver.1.1が販売中。

ちょっといじった感じ、無料版だった頃とほとんど同じですが、ピンポイントで編集できる機能がついたらしいです。

 

 

まずは起動方法から 

一月前の星空になってしまいますが^^;

書くお題が溜まってるのですが風邪でしばらくダウンしてブログに手がつかず。ようやく復活です。

 

DSC08624

以下、使用機材はSONY α7Ⅱ+Samyang 14mm F2.8

湘南平から三浦半島方向に見える夜景です。

ソフトフィルター付きで撮影しています。

 

※Samyang 14mmのソフトフィルターは自作です。 

www.maru-shikaku.net

 

一応星は見えますが、目立たない。

 

そこでHDR Efex Pro2を起動!

スクリーンショット hdr1

Lightroomの編集画面から。

写真を選択しておいて、

写真→他のツールで編集→・・・ない。

 

他のNik Collectionのソフトはこの手順で見つかるんですが、どうやらHDR Efex Pro2だけは違うところから呼び出さないといけないようで。

スクリーンショット hdr2

ファイル→プリセットで書き出し→HDR Efex Pro2

 

これで起動完了!

 

HDR Efex Pro2の編集画面

スクリーンショット hdr3

基本的には他のNik Collectionのソフトと一緒で、左のプリセットライブラリからフィルターを探して適用するだけの簡単操作です。

 

星空は、ライブラリのリアル→「08-暗い」が良さげ。

 

スクリーンショット hdr4

わたしの場合は、フィルター選択後、右の編集パネルで、トーン→ハイライト最小、コントラスト最高に設定してます。

 

それでも星が目立たなければ、同じくトーン→ストラクチャを上げるとより明瞭度が増します

 

最後は画面右下の保存をクリック。tifファイルで保存されます。

 

Lightroomに戻り再編集

スクリーンショット hdr6

Lightroomに戻り編集を続けます。

まずは夜景の光をさらに減光させるために段階フィルターを使います。

 

段階フィルターについてはこちらの記事で紹介してますのでご参考まで。 

www.maru-shikaku.net

 

スクリーンショット hdr5

全体の補正としてはこんな感じで、

  • 色温度を下げて空を青くする。
  • コントラストや白レベルを上げて星を目立たせる。
  • 夜景の白つぶれはハイライトを下げることで抑えます。

 

かすみの除去を使ってもいいですね。ただし同時に発色がケバケバしくなるので、その場合は彩度を落とした方が自然に見えます。

 

BEFORE

DSC08624

AFTER

DSC08624_HDR_finish

 

さらに細かいところですが・・・

ノイズがちょっと大きいので、ノイズ除去を100にしちゃうのと、

スクリーンショット hdr7

右下の木が邪魔なので補正ブラシで暗くしちゃいます。(ブラシも紅葉のレタッチ記事でちょろっと書いてます)

 

DSC08624_HDR_finish_noise100ps_

はい!もともとソフトフィルターを装着していたので星が大きく写ってます!

オリオン座もバッチリ!

Lightroomだけの編集ではここまで星を目立たせるのは難しいので、HDR Efex Pro2はかなり優秀。

 

夜景が広いと難しい

上の作例は夜景が左下にちょっとだけあって、難易度としてはそこまでな写真です。

今度は、

DSC08687

湘南平 伊勢原市方面の夜景。 

これはなかなかの光害です。

上の撮って出しの写真では星がわからない。

 

最初の作例と同じ方法をたどっていきます。

 

DSC08687_HDR_just

HDR Efex Pro2で仕上げた直後。

かろうじてカシオペア座と北斗七星が確認できる程度。

tifファイルで保存して一旦Lightroomに戻り編集すると・・・

 

BEFORE

DSC08687

AFTER

DSC08687_HDR_finish

うむ、多少は星が目立っています。

もうちょっと欲しいとこですが、これ以上は絵が破綻して不自然になってしまったのでここまで。

編集もある程度はイケますが限界がありますね。

 

最後に

HDR Efex Pro2で夜景と星空は両立できる!

けど、やはり大規模な光害があると星がちょっと目立ちづらい点は否めません。

大きな画面だとわかるんですけどね。

 

うーむ、ハーフNDとフィルターホルダーを買ってしまうか悩み中・・・

今日はここまで!