こんにちは、まるしかです。
星座を強調するには、ケンコー・トキナー社のプロソフトンAに代表されるソフトフィルターがあると便利ですが、プロソフトンAはソフト効果が強すぎる印象です。
自然な星空にしたい要望+地上風景の解像度も重視される最近のトレンドに合わせたのが、
星座を強調しつつソフト効果を抑えめにしたプロソフトンクリア。
そのソフト効果がどんなものか、風景はどれだけソフトになってしまうのか。
焦点距離20mmの例として、SONY FE 20mm F1.8Gに装着して検証してみました(フィルター径 67mm)。
- 従来のプロソフトンA
- LEEポリエステルフィルター No.1(ソフト効果最弱)
との比較をします。
全体像 → 星の拡大 → 景色拡大
この流れでいきますのでお付き合いください。
フィルターごとの描写
F1.8, 20mm, 8sec., iso1000(4枚目はF2.8, 20mm, 8sec, iso2000)
プロソフトンフィルター装着レンズ:SONY FE 20mm F1.8G
LEEポリエステルフィルター装着レンズ:Tamron 15-30mm F2.8 G2+Sigma MC-11
固定撮影で8秒と短めの露光なので、ちょいノイジーですがご勘弁。
赤道儀を使うと風景部分が流れて、厳密な比較ができないと思ったからです。
Lightroomにてレタッチをしています(あとちょっとトリミング)。
あと最後だけ出目金レンズで撮ってます。
出目金レンズはポリエステルフィルターを後玉に貼り付けてソフト効果を出していますから。
LEEポリエステルフィルターの解説はこちら。
結果は予想通り、適度に星座を強調しつつ風景がかっちり写ります!
続けて星の部分と、風景部分を拡大してみます。
等倍での比較(星の大きさ)
せっかくなんで星も拡大してみます。
さそり座の胴体部分の等倍比較です。
Lightroomにてレタッチをしているため、現像前より星がちょっと大きくなっています。
プロソフトンクリア装着時の星の大きさについて、
30秒露光のものですが、次の画像もご参考ください。
- RAWにレンズプロファイルを当てただけの状態
- かすみの除去を加えた状態
- さらにレタッチ後(TOP画像)
プロソフトンクリアは星座の部分が最低限わかる星のサイズにソフト化します。
フィルターを付けるとぱっと見で、さそり座やいて座の位置がわかりますね。
天の川の根元の左の方にある南のかんむり座も識別できます。
プロソフトンAはとてもわかりやすいけれども、次に紹介します風景の解像度が大きく失われます。
等倍での比較(風景のソフト効果)
本題はこちらかもですね。
ちょっと意地悪して、近景の端っこを等倍トリミングしてみます。
拡大すると思った以上にプロソフトンAのボケボケっぷりが表れますね。
クリアタイプはだいぶ善戦しています。
LEEポリエステルフィルターNo.1の描写がよく見えますが、F1.8とF2.8の一段の差だと思います。
絞り値を変えた写真も撮っておくべきでしたね。
おまけ:LEEポリエステルフィルターNo.3
もともと星景写真はSamyang 14mmやTamron 15-30mmを使ってて、LEEのNo.3(ソフト効果:中)がメイン使用だったのです。
No.1とNo.3でどう違うかなと思ってたら、実際のソフト効果は全く一緒。
比較されているサイトではちゃんと効果弱と中の差があるのに・・・なぜ?
最後に。FE20mmの装備が固まってきた。
思った通りの効果だったのでこれからFE 20mmの常用装備とします!
スターリーナイトも購入してダブルフィルター。
超軽量の星撮り装備が完結です。
それでは!