今年は10月末の2度にわたる台風の影響か、残念ながら、海沿いの地域を中心に 色づきが悪く、葉の変形 が見られます。
出典;https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/pickup_topics/2017kouyou.html
確かに、鎌倉の源氏山公園は色づきこそあったが、色合いがちょっと箱根よりくすんでいたなあと思いました。そこで、海から離れて北鎌倉は大丈夫じゃない?という憶測のもと、円覚寺へ行ってきました。
円覚寺の紅葉
北鎌倉駅を降りてすぐの円覚寺は、入り口の紅葉が真っ盛り!名所で時期も時期なので、平日なのですがすんごい混んでます。
この様子だと今週はOK。12/4の週も大丈夫そうかな。
はい、人の頭を避ければこの通り。きれいですね。
一枚でも日光に当たろうと葉と葉がほとんど重なってません。隠れたところは黄色いまま。植物って面白いですよね。それにしても、上の写真は水に浮かんでいるようにも見えます。
もうすぐ12月。冬の訪れを感じるシリーズをどうぞ。
どこかもの悲しい雰囲気を感じます。最後は取り込む光の量を絞ったら、かなり冬間近っぽい写真になりました。
入口の門をくぐって、振り返れば、
黒縁が紅葉を一層鮮やかにしてくれるのです。しかし、この構図はいろんな人が狙ってた。ならば、これはどうだ?
二枠の紅葉が後ろでつながっている様子が連想されるでしょうか?
ちなみに、紅葉が一番鮮やかなのは円覚寺の中でもこの入口の周辺。これより先は拝観料300円を払うので、
紅葉だけ入口で写真に撮って、中に入らず別のところに行きたい!
っていう考え方もアリです。
円覚寺を散策
円覚寺について
鎌倉時代後半の弘安5年(1282)、ときの執権北条時宗が中国・宋より招いた無学祖元禅師により、円覚寺は開山されました。開基である時宗公は18歳で執権職につき、無学祖元禅師を師として深く禅宗に帰依されていました。国家の鎮護、禅を弘めたいという願い、そして蒙古襲来による殉死者を、敵味方の区別なく平等に弔うため、円覚寺の建立を発願されました。
出典;http://www.engakuji.or.jp/about.html
モンゴル帝国の2度の侵略(元冦)に戦い、勝利したという事実は歴史の教科書で皆さん学ぶと思います。
そんな北条時宗が開山し、そして眠る円覚寺は、とてつもなく広い。
私はぐるっと一周して来たんですが、とても全てをみて回ることはできませんでした。こりゃ何回か行かないと無理ですわ。
こんだけ見学できるところがあるんですよ。こりゃ大変。
なので紅葉具合含めて写真に撮ったところをご紹介します。
仏殿
遠くに仏殿が見えてきた。
中に入ると大きな仏さんがお出迎え。天井には巨大な竜の絵があり京都っぽい感じ。
外は左脇のエリアが紅葉しています。
ここも結構きれい。
側面の引き戸。木が中に収まってるみたいな写真。
広いので、遠近感を出す写真の練習になります。
この道を進んでいくと、
広い庭が。
おじさんが絵を描いてます。さてどんな絵になるかな?
一生懸命雑草を取るおばちゃん達。頑張って!
舎利殿
進んだ先にあった舎利殿の看板に立ち止まってみると、
とお〜くから微かにお経の声が。お勤めご苦労様です。
ここは特別な時期を除いて立ち入り禁止です。紅葉もないので誰も寄り付かず、静かでのんびりしたひとときに、つかの間のリラックス。
ずんずん進みます。進んで進んでやっと奥地へ。
黄梅院は是非寄ってみて!
黄梅院。北条時宗が眠る場所です。
円覚寺に来られる方は黄梅院に立ち寄ることをオススメします。それは、
急に雰囲気が変わるからです!
ここまでの道は悪く言えばよくある観光名所。
しかし黄梅院は空気が冷たく心地よくなり、不思議と無になれる。
深呼吸したら、すーっと風が体を巡り満たされる。そんな気分になります。
私の好きな寿福寺に似た雰囲気。
帰り道は脇道を歩く。
でっかいイチョウの木が、
これまた冬を予感させてくれました。
葉祥明美術館でジェイクに出会う
出発前、円覚寺の次はあじさい寺で有名な明月院だ!と意気込んでいたのですが、
イメージはこんな感じ。歩き疲れた…。帰ろうかな?
と迷っていたところに出くわした葉祥明美術館。
洋館だ〜!和のものばかり見てきたので、早速中へ。
葉祥明さんは絵本作家だそうです。
代表的なキャラクター、ジェイクがお出迎え。
こちらもジェイク。別もんじゃね?と思いつつも、かわいいなぁ。
中はショップがあり、私はポストカードを買いました。
おもて面のジェイクがイイ!
今回こちらのピーターパンとウェンディ展を見ました。(600円)
中は撮影禁止なので、ちょっとしたレポートで頑張って伝えます!
ピーターパンの物語が一枚一枚の絵に。柔らかな画風と美しい背景に引き込まれます。ポストカードにもありますが、夜空がとてもグッときます。また、館内の作り込みもよく、洋館のイメージにぴったりのじゅうたん、ソファ。
隣の部屋は油絵。
大きな額縁に広大な自然、星空、それだけ。
あるとしたら、ちっぽけな家が一軒あるだけ。そんな絵に囲まれます。椅子に腰掛け眺めていると、だんだん自分が小さくなって、絵の景色にすっぽり吸い込まれそうな感じ。
心地よい孤独を味わいました。
2階もあります。葉さんのデッサンや詩がありました。詩は「母親というものは」が有名のようです。
2階も素晴らしい。柔らかな日差しが降り注ぐ窓際に香る水仙の花。レースカーテン付子供用ベッドと羊の木馬。地球儀にペルシャじゅうたん。
そんな中、コツ、コツ、コツ、と木の床を小さく音を立ててゆっくり歩いてみると、
あまり縁がなかった品々なのに 童心に帰ったような気分。
はい、レポート終わりです。柄にもないことを書いてしまった。
とにかく、ファンシー系が好きな方にはオススメの美術館でした。
最後に
いかがでしたか?北鎌倉は紅葉が見頃。私はこれが紅葉見納めになりそうです。今度は、落葉の美しさを味わおうかな。
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