まるしか Photo & Art Blog

一眼撮影と美術展感想がメインテーマの、ちょっと突っ込んでみたブログです。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

【RAW現像】360度カメラtheta Z1をレビュー!【theta Vとの比較も】

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

スポンサーリンク

Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

360度カメラって、安めのコンデジレベルの画質じゃないの?

そう思っていました。goproみたいなイメージです。

しかし、フラッグシップ機theta Z1の話を聞き、がぜん興味が出てきました!

 

1型センサーでRAW撮影が可能(どちらも360度カメラでは初!)

 

 RAWで撮影できるということは、現像ソフトで好みの画像に仕上げることができます。

ノイズレスで。

星空も綺麗に撮れるんじゃないか・・・!

 

そう期待して星景撮影にもチャレンジしてみました!

 

※株式会社ウィンランド様より機材をレンタルさせて頂き、試用しました。

 

 

theta Z1とtheta Vの外観

使った機材はtheta Z1とtheta Vです。

theta VもZ1が出るまでは上位機種でした。

今回Z1とVの撮影比較も行なってます。

 

_DSC6206

中央がtheta Z1、左がtheta V。

大きさ比較でankerのモバイルバッテリーを置いてみました。

このバッテリーはほぼスマホサイズです。theta Z1は最上位機種らしく、360度カメラでは一番重い(約182g)のですが、気にならないレベルです。

 

IMG_2115

theta Z1の方は液晶表示が付いています。

また、マグネシウムボディで、表面がシボ加工。高級感があります。

 

_DSC6207

レンズの大きさも結構違いますね。ちなみに360度カメラの原理は、

 

R0010955スティッチング前

RAW画像を見るとわかると思います。展開図になってます。

2枚の円周魚眼レンズで同時撮影→継ぎ目を合わせて補正で滑らかにする。

すごいことを考えるものですね!

 

専用アプリでwifi接続し、操作も基本スマホから行います。

 

欠点としてはレンズが傷つきやすいです。今回のレンタル品も傷があり、多少写りに影響しました。

 

_DSC6202

付属のソフトケースで持ち運びます。

 

_DSC6213

専用の自撮り棒があります。頭上に持ち上げて、スマホから操作すれば、空から見下ろされるような写真が撮れます!

 

それでは作例に参りましょう!

 

作例①夕方の風景。theta Vも健闘

新幹線ホームでまずは試し撮りです。年始の17時手前、空は意外と明るい。

※Z1はRAW、Vはjpegからadobe lightroomで現像しています。撮影者はモザイクをかけてます。

thetaZ1jpgsample - Spherical Image - RICOH THETA

F2.1 1/60秒 ISO640

ISO640ですから多少ノイズはありますが、そこそこみれる絵だと思います。

 

次はtheta Vの作例です。

thetaVsample - Spherical Image - RICOH THETA

F2.0 1/30秒 ISO250

ごめんなさい、ISOを揃えておけばよかったですね。ノイズ感はあまり変わっていないから、Z1は優秀と言えます。

また、Vで写した空はやや不自然で、ところどころパープルフリンジが目立ちますね。

ただし全体的に見れば、Vも健闘してます。

 

作例②夜景

theta Z1とVの画像比較

thetaZ1jpg - Spherical Image - RICOH THETA

F5.6 1秒 ISO100

設定値を見て気づきましたか?実はF値を変えられるのもtheta Z1唯一のメリットなんですよ!やはり絞った方がくっきりします。

正直F5.6より絞ることができたら、車のライトをレーザービームにできて面白そうですが、それは次の機種に期待するとして・・・

 

地面に置いてもいいし、三脚穴が本体底面にありますから、三脚でしっかり固定すれば、夜景でも長秒撮影でノイズを少なくできます。

 

次はtheta Vで撮った写真です。

thetaV #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

F2.0 1/4秒 ISO100

そこそこ見れますね。近くのウッドデッキの質感も悪くありません。

 

ただし細かく見るとやはりレンズ性能がZ1より劣ります。信号機の光からゴーストが発生したり、遠景の解像度が足りなかったり。 

 

撮影者消し。ぼかす、Time Shift Shooting

さて、360度カメラの宿命の話に移ります。

撮影者の映り込みです。手持ちでは、頭の上で撮影すれば顔は写りづらくなりますが、ちょっとカッコ悪いです。

 

IMG_2149

※キャラクターは後から付け足したものです。

theta Vの写真で使用したのは、アプリのぼかす機能です。指でなぞったところがモザイクになります。

 

theta Z1ではTime Shift Shootingというプラグイン機能を使うことで、撮影者が完全に消えます!これ、めっちゃ重宝します!!

(PCからプラグインのダウンロードが必要です。後でtheta Vでも使えることを知りました😅)

 

簡単に言うと、フロントレンズだけで1枚目を撮って、〇秒後にリアレンズで2枚目を撮り、つなぎ合わせる機能です。タイムラグの秒数は自分で設定できます。

撮影者はレンズに映り込まないよう移動すればOKです。

 

Z1のRAW現像の威力がここで発揮

thetaRAW現像

記事TOPの360度画像はlightroomでRAW現像しています。

編集しても画像劣化がほとんどないのはやはりメリットですね!

 

RAW画像の現像は展開図で行うと最初の方に書きました。

jpegでは自動で360度用の画像につなぎ合わせ(スティッチング)が行われます。

しかしRAWでは、専用ソフトRICOH THETA Stitcherを使って、自分でスティッチングします。

スティッチング

360度で写るから、被写体を真正面に撮るのが基本です。

しかし、微妙にずれることもあります。

上の画像のPitchとYawをいじると、回転方向と横方向に画像を微調整できるので、修正が効きます。これもRAWで撮るメリット!

 

 

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

F5.6 1秒 ISO100

 

作例③星景

求めていた360度の世界!

thetaZ15stack #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

F2.1 60秒 ISO1000 5枚スタック

スタックとはなんぞや?という方は下の記事をcheck

星空写真のノイズ除去に。Starry Landscape Stackerを試してみた【mac用ソフト】 - まるしか Photo & Art Blog

 

予想以上に雪深い年だったので、関東に戻って星景撮影にTRYしました。

スマホでご覧の方は、ぜひ家のPCフルスクリーンで鑑賞してみてください!

こういうのが欲しかったんです!

 

大きい画面だと、オリオン座の左を横切る冬の天の川がうっすら見えます。

 

スマホでは360度画像を持っている本人しか体験できませんが、VRビュー機能を使います。すると、スマホを向けた位置に画像がVR表示されます!星空の画像だと感動的なので、thetaを手に入れたら、VRビューも試してみてください!

 

最長の撮影時間60秒では、拡大したとき星の流れがやや気になりますが、許容範囲です。嫌な方は30秒だと緩和されます。

 

星の撮影ではTime Shift Shootingが使えないので、今回はトイレの影に隠れてました。工夫が必要です。

結構距離がありましたが、wifiが届いて撮影できました。

 

60s×1 - Spherical Image - RICOH THETA

F2.1 60秒 ISO1000 1枚撮り

1発撮りではノイズがありますが、これでも全然いいですね。

 

thetaV - Spherical Image - RICOH THETA

F2.0 60秒 ISO1000 1枚撮り

流石にtheta Vだとjpegからの現像ですから、このくらいになっちゃいます。

ハイライトがすっ飛んでるのはZ1とVのレンズ性能の差もあります。

wifiの届きもZ1より悪いのもわかりました。

 

とりあえず座って撮影しました。プラグインUnderside Coverをダウンロードして使うと、カメラの真下にロゴなどを差し込めて、三脚や撮影者を隠せるそうです。

 

星を長く撮るなら、給電しながらの撮影がいい

thetaはZ1もVもものすごい勢いでバッテリーが減っていきます。

そのため、星空撮影とくに軌跡を撮るにはちとバッテリー不足なので、モバイルバッテリーで給電しながら撮りたいところです。

 

レンタル1式に入っていた自撮り棒をうまく三脚代わりにしようと思ったら、

_DSC6212

このようにUSB typeCの差込口が見えるようにできるのですが、実は干渉して入りません。

そこでジョイントが必要になります。

 

 

これがあれば、三脚に取り付けてもUSB給電が可能です。

 

twitterやinstagramに画像をアップするなら、スマホアプリtheta+でリトルプラネット編集も面白い

facebookやLINEでは360度画像としてアップできます。

IMG_2148

↑LINEの画像選択の画面。各画像の左下にある地球儀マークがあれば、360度回転可能。

 

この記事のように360度画像をブログに貼りたいなら、pc版thetaアプリから、theta360.comに投稿します。すると、URL貼り付けができるようになります。

 

ただしtwitterやinstagramでは、360度画像は投稿できません。

よって、theta画像は例えば、リトルプラネットに編集して投稿します。

その編集ができるのが、スマホアプリtheta+です。

 

編集すると・・・

3D99E62A-9425-4A91-9C78-A15193975219

ジョジョ立ちしている銅像があると、まさにスタンドのようですね。笑

 

theta+で作成したリトルプラネット画像は縦位置です。

ACEBDC97-A856-4B84-B158-A49B9A921628

もし、2つ上の写真のようにしたかったら、横位置で編集・保存して、後で90度回転します。twitterだと横の方がいいかも。

 

9D2A8732-AE24-4CAD-B182-A89AB57878E0

逆リトルプラネットもいいですね!小さな世界をのぞいている感じ。(後で編集で周辺減光してます)

8F1D8B94-D081-451B-B288-67AED233AC98

星の撮影写真だと、リアルにリトルプラネットになります!

 

IMG_2171

ただし、単に魚眼レンズ風に仕上げたくてもできません。

上の画像は、thetaアプリで360度画像を動かしてスクショしました。

 

スペック詳細はAmazonで 

付け加えるなら、動画はどちらも同じ4Kが撮れて、4方向マイク付きです。

動画だけなら同スペックです。

 

 

 

最後に

現像ガッツリやりたいなら、theta Z1しか選択肢がありません!

起動が遅いこと、バッテリー持ちが悪い、高価などの欠点はあります。

しかし、高画質の360度画像には変えがたいかと。 

 

PCで大画面鑑賞、おすすめですよ!

それでは!