こんにちは、maru-shikakuです。
いろいろあって撮影できない日々が続き、
「写真が撮れないなら、レタッチを勉強すればいいじゃない」
というマリー・アントワネット的発想で、昔の写真をいろいろいじってます。
もうすぐ紅葉ということで、Lightroomを使ったレタッチ方法をまとめていきますね。
紅葉の色をレタッチで赤くする〜特定の色の色相・彩度をHSLで調整
作例1:まずは色味だけ変化
当ブログのアイコンでもあるこちらの写真を使って、紅葉の色を赤くしていきます。
結局一年間ずっとこのアイコンだったな^^;
彩度・自然な彩度を上げてもいいのですが、全体の色味が変化してしまいますし、色味自体は変わらないので、今回は特定の色を調整するHSLパネルを使用します。
一番左のタブの色相は、色味の調整に使います。
例えばレッドでは、
- レバーを左にシフト→赤みが増す
- 右にシフト→オレンジ側に色調が変化
色相を調整することで、紅葉をより赤くすることができます。
エイジングですね。
※あくまで作品用のレタッチです。紅葉具合を伝える情報としての用途ではもちろん詐欺になってしまうのでご注意。
調整は簡単。それぞれの色のレバーを左右に動かすだけです。
また、赤だけじゃなく他の色も混じっている場合、どの色をいじっていいのか迷う時があります。
その場合は、赤丸で囲った部分のアイコン「ターゲット調整」をクリックし、
画面上の色味を変えたい部分で上下にドラッグ。
その部分の色味を自動で判別して、対象のレバーが同時に動きます。
紅葉だと大抵レッドとオレンジが一緒に動く感じですね。
わたし、この機能は本で知りました。気づかないですよね、こんなちっちゃいアイコン。
BEFORE
AFTER
おー赤くなってる!
色相・彩度はどこまでが許容範囲?
ここで悩む方は多いかと。
わたしの読んだ本によると、階調がわずかに残る程度までが許容範囲です。
基本的には写真を拡大して、階調の潰れがないかをCHECKしていきます。
OK
もともとトリミングした画像なので解像度には目をつぶってください^^;
ギリギリ、葉っぱの質感が残ってます。
OUT
これは完全にダメですね。色が潰れてます。
作例2:明度補正→色調補正
作例1はあらかじめ明暗を調整していましたが、こちらの写真は撮って出しで放置してあったので、素の状態から始めます。
まずは階調から。自動補正ボタンを押した後、露光量を上げて明度を上げます。
大事なのは、色調補正する前に明度を補正すること。
逆だと補正した色が明度調整で再び変わってしまいますので。
続いて色相補正。ターゲット調整で紅葉にカーソルを合わせて上下にドラッグ。レッドとオレンジの色相が変化します。
作例1はアップの写真でしたが、引きの絵はどこまで赤みを足せられるのか?
という点は難しいところです。
今回わたしは拡大して、葉っぱの真ん中を通る一本筋が潰れてなければOKとしました。
合わせて空の色も補正。彩度タブに切り替えてターゲット調整し、空の彩度を上げます。
ブルーとパープルのバーが動きました。振り切っても大して変わらなかったので、ブルー+100で。
BEFORE
AFTER
全体的に明るく、軽やかな雰囲気に仕上がりました!
応用編:色の他にコントラスト、フリンジ、部分補正も
ここからは覚えたスキルをフル活用してレタッチします!
- トーンカーブによるコントラスト補正
- パープルフリンジの除去
- HSLによる色相補正
- 円形フィルター、段階フィルター、補正ブラシで部分補正
という盛りだくさんな内容です。
紅葉というより写真全般に当てはまる編集方法なので、いろんなケースで使えます。
この写真の狙いは以下の通り。
- 写真左下にある紅葉を目立たせたい
- 色づいてる葉と緑の葉のコントラストと渋い色合いは生かしたい
これをレタッチで強調します。
まずは左端の赤い葉っぱが邪魔なのと、緑部分が多すぎるのでトリミング。
自動補正ボタン+露光量調整で明度を変えましたが、なんだかピンとこない描写です。
自動補正ボタンはぼやけた感じに仕上がる場合が多く、基本的に追加補正が必要です。
トーンカーブでコントラストを調整
トーンカーブは階調補正をスライドバーじゃなく視覚的に補正する機能と考えてもらえればいいかと思います。
左の暗い領域(シャドウ)から明るい領域(ハイライト)まで一本線が走ってますが、
補正したい部分をつまんで上げると明るく、下げると暗くなります。
例えば、
コントラストアップ・・・暗い領域を下げ、明るい領域を上げる
黒つぶれを起こす・・・暗い領域を上げる、または真ん中あたりを上げる
などなどありますが、実際に触って覚えた方がいいかと。
コントラストが上がり、ヌケのいい描写になりました。
パープルフリンジを除去
必要ない方がほとんどかと思いますがこの写真には出ちゃってるので一応。
特定のレンズで絞り解放で撮ると、輪郭が紫がかる部分が出ることがあります。
これをパープルフリンジと言います。
レンズ補正→フリンジカラーセレクターのスポイトをクリックし、
紫がかってる部分にカーソルを合わせると「フリンジカラーを選択」が紫一色になります。
そしたらそこをクリック。
紫が消えました。右の適用量バーでどこまで消すのかを決められます。
写真のどこかに紫があるとその部分も色が消えちゃうので、全体を見て適用量バーをスライドするといいでしょう。
HSLによる色相補正
もう説明不要ですよね!オレンジの葉っぱに赤みを足します。
それと、より赤を目立たせるために緑の彩度を落としてます。
この辺は好みかな。
円形フィルターによる部分補正
色味ができたので、部分的に明暗補正していきます。
狙いの一つは
- 左下にある紅葉を目立たせたい
でしたので、それ以外の部分は暗くします。
そこで円形フィルター。
フィルターの外側の部分を補正する機能です。
内側を補正したいなら、「マスクを反転」をチェックします。
赤い部分が適用範囲。露光量を下げると、
スポットライト的な印象に仕上がりました!
段階フィルター、補正ブラシで部分補正をさらに追い込む
まだ外側で光が漏れてる部分がありますので一つ一つ明度を落とします。
段階フィルターは長方形でグラデーションがついてるので不自然な補正になりにくいのが特長です。
赤い部分が補正されます。
もう一つ。
細かいところは部分ブラシで。
写真上でなぞった部分が補正できます。
よし、完成!
BEFORE
AFTER
ちょっと張り切りすぎ?部分補正は最近覚えたのでつい使っちゃいました^^;
勉強に使った本はこちら
2冊あります。どちらも例題が多くてわかりやすい本です。
こちらの本は補正をどこまで行えばいいのかという点を重視してレタッチしてます。
執拗なくらい階調のつぶれにシビアな本ですね笑。
他にNik Collectionについてもさらっと触れてます。
こちらは部分補正や白黒の補正のページが多めで、上の本より若干レベルが高いですね。
レタッチは今後も勉強して、しばらくしたらまた記事を書いてくつもりなのでよろしくです。