こんにちは、maru-shikakuです。
CPLフィルターって晴れの日だけ効果があるのかと思いきや、そうではないみたいですね!
ということを今回渓流撮影をしてまざまざと感じました。
もはやTOP画像で言いたいことはほとんど言っちゃってるのですが笑、詳細含め、お付き合いください。
時期はこの間のお盆。帰省中の折、宮城県は仙台市の秋保大滝へ。
日本三大名瀑にも名が入るほど超巨大な滝です。落差55m、幅6m!!
滝メインで撮るにはちょっと巨大過ぎですので、滝をバックに渓流を撮ろうかな〜と前々から考えていたら・・・
有名なナショジオ本を読んでいると、晴れでも曇りでも渓流ならCPLフィルターを使った方がいい!という解説が目に入りました。
フィルター前後の作例を見ると、曇りでも劇的に違う!
慌ててCPLフィルターを購入し撮影に挑みました。
先日購入したタムロンの超広角ズームレンズ SP 15-30mm F2.8 G2に装着するため、出目金レンズでもつけられる角形フィルターを選択。
ハーフNDフィルターがとってもよかったKANIというメーカーのものを引き続き購入しました。
↓前回のハーフNDフィルターの記事
今回は角形CPLフィルターのレビューと効果の検証記事になります。
- 角形CPLフィルターの外観
- CPLフィルター効果最大・最小の比較検証
- PLフィルターの弊害?
- 偏光効果を中間にした場合の写真の変化
- なぜ偏光効果最大が良かったか?
- 最後に。他にも技術をつぎ込んでるので一つ一つ解説記事を書く予定です
角形CPLフィルターの外観
今回買ったのはこちらです!
フィルターパッケージはこんな感じです。
わかりづらいかもしれませんが、めちゃくちゃデカいです。
↑掲載の都合上、商品名クリックでヤフーショッピングに移りますが、KANIフィルターの正規ルートは公式HPかamazonのみです。amazonリンクをクリックしてください。
ちなみに別途フィルターホルダーが必要になります。
しかもレンズ専用のものになります。タムロン SP 15-30mm F2.8 G2用は下のものです。
※SP 15-30は新旧ありますが、どちらもこのホルダーが使用可能。
そのホルダーにあうフィルターのサイズは150 × 150mm(150mm幅)となります。普通のレンズであれば100mm幅のフィルターもあります。
↑こちらも同じくamazonリンククリックで。
装着。背景は突っ込まないでください。笑
カメラと比較すればそのデカさがわかるでしょう。
うっすら黒いです。普通のPLフィルター同様、若干の減光効果があります。
特長は
- AGC(旧旭硝子株式会社)製
- 防汚コーティング
KANIフィルター全般に言えますが、頑丈なのはもちろん、レンズクロスでさっと汚れを拭き取れるのは非常にありがたい。
基本的に水が流れる場所の撮影は川であれ海であれ、水滴がバンバンかかってくると思ってください。それを拭き取るには、簡単・綺麗に取れる防汚コーティングは必須です。
さて、角形といえどC(サーキュラー)PL、回すことで偏光効果を調節することができます。
赤丸で示したネジを緩ませるとフィルター部が回転します。
こんな感じです。
じゃあどこを見れば偏光効果を確認できるか?というと、ガラス上部にうっすらロゴがあって、
- ロゴが読める状態が偏光効果最大
- ロゴが90°傾いた状態が偏光効果最小
です。この辺も調整して写真を撮ってみたので検証結果を見てみてください。
ちなみにフィルターを回転させるということで、ケラれが心配かと思われます。
タムロンSP 15-30ではワイド端15mmの焦点距離でも、専用ホルダーと150mm幅というフィルターサイズなら、絞ってもケラレません!
フィルターが装着できないレンズに搭載できるだけじゃなく、これが角形フィルター最大の長所!
※以前Samyang 14mm F2.8のホルダーでは150mm幅のフィルターだと一部ケラれると書きましたが、1mmの差はかなり画角の差が大きいです。15mmまでは150mm幅で大丈夫で、14mmより広角側はおそらく170mm幅が最適なのでしょう。
CPLフィルター効果最大・最小の比較検証
それでは検証結果です。
↑こちらが偏光効果最大の写真です。
効果を最小にしてみると・・・
明らかに変わってますよね!!
岩肌だけじゃなく、左上の葉っぱの部分も一枚一枚光を反射しているのがわかります。
現像は軽く行っていますが、パラメーターは一緒です。
朝の5時で奥まってる地形のため太陽は出ず、空は霧深い状況です。曇りの日と同じく散乱光です。
光が和らいでいるにも関わらずこの反射具合はびっくりしましたね。
PLフィルターの弊害?
以前こんな記事を読んだことがあります。
風景写真=PLフィルターという思考停止にならず、撮影意図で使い分けた方がいいという主旨ですね。
確かにこの記事で言う水面の例もそうですし、反射がなくなるということは、場合によってはモノの質感がマット調になって失われる危険性があります。
そもそもPLフィルター自体に減光効果があるのですから、露出バランスがそれで崩れることだってあります。
今回の撮影では岩肌の反射が劇的に抑えられたわけですが、じゃあ偏光効果が中間ぐらいならどうなの?という疑問がありやってみました!
ここで役に立つのが先ほどご紹介したフィルターの回転です。
偏光効果を中間にした場合の写真の変化
こちらはフィルターをおよそ45°傾けた時の写真です。
偏光効果最大と最小の間くらいかなという感じですね。
ただ、ちょっと反射がでかいかなーと思ったのです。
そこでおよそ30°に戻してみました。つまり効果7割くらい。
右端の岩の反射がきついですね!
うむ、やはり効果最大が一番いい。笑
そういうこともあります。
なぜ偏光効果最大が良かったか?
手前の岩が濡れてテカってる質感がこの写真の見せ所の一つかなと思ってます。
このテカリが偏光効果最大で消えてしまうのであれば、フィルターを回転させて効果を弱めたのですが、最大でいい感じでした。
こういう考察ができるのは一通りのパターンを撮っておいたからです。撮影条件を変えて撮るのってかなり重要ですね!
最後に。他にも技術をつぎ込んでるので一つ一つ解説記事を書く予定です
角形CPLフィルターは買っておいて大正解でした!
ナショジオ本の作例通りの変化で大変勉強になりました。
ちなみにこの写真の最終レタッチはこれです!
渓流のシャッタースピードの検証も行ったので解説記事を書きます。
それだけじゃなく、渓流レタッチについても記事を書こうかなと思ってます。
一つの写真がなんども出て来るため飽き飽きしちゃうかもしれませんね。申し訳ありませんが、お付き合いのほどよろしくお願いします。それでは!