こんにちは、まるしかです。
コンデジって種類が多すぎる上に名前がアルファベットと数字の羅列。。。
「どの機種が自分に合ってるのかさっぱりわからん!」
と思いますよね。
整理すると次の3つがスマホや一眼にはないコンデジの特長になります。
- 軽量・コンパクトで高画質
- 近くも望遠もOKの高倍率光学ズーム(10倍以上)
- アウトドア仕様(防塵・防水)
この記事では上の3つのカテゴリ別におすすめ機種を選んでご紹介します。
なので、
少し下の方の目次から、知りたい情報をクリックしてくださいね😊
〜おすすめ機種を選ぶにあたって〜
2019年12月時点での価格ドットコム、アマゾンのデジカメ売り上げランキングを元に、個人的な意見も含めて、おすすめ機種を選んでいます。
各用途でオススメする順序は、
10万前後→4~6万くらい→2,3万くらい
という感じで高い→安い順です。
各機種のスペック表は価格ドットコムより引用。
書籍では下の本を参考にしています。
コンデジに限らず現行のカメラが全て採点されている大変貴重な本です。
毎年出版されていて最新のものがこちら。
デジカメ&ビデオカメラがまるごとわかる本2020 (100%ムックシリーズ)
- 画質が良くて軽い・コンパクトなコンデジのおすすめ
- 高倍率光学ズームができる望遠コンデジのおすすめ
- アウトドア仕様(防塵・防水)のコンデジのおすすめ
- 最後に
画質が良くて軽い・コンパクトなコンデジのおすすめ
カメラが高画質かどうかはセンサーサイズ+αが目安
高画質=画素数を考えますよね。それももちろん関係しますが、
- 夜や室内の撮影など暗いところでも画質劣化が少ない
- ものの質感、階調表現(グラデーション)
この辺も画質に含めますと、ざっくり、
センサーサイズが大きいほど、高画質な写真が撮れやすくなる
と言えます。
ただしセンサーの大きさは基準の一つに過ぎません。
装着レンズやカメラ内画像処理エンジン、センサー自体の性能もかなーり影響します。
ここを説明してない記事が多いですね。
センサーだけデカくてもそれだけではダメなことがあるんです。
簡単にいうと、新しい機種が当然いいです!
ただし1世代差だと、基本性能は同じでその他の機能が一つ二つ追加されただけのマイナーチェンジの場合も多いです。追加機能を必要としないなら旧機種の方が安くて当然いいため、比較検証は必要です。
まとめると、
センサーサイズが大きい+新しい機種が高画質!
じゃあスマホ(iPhoneの26mm相当アウトカメラ)のセンサーサイズはというと、
- 1/3型(iPhone 5s〜X)
- 1/2.5型(iPhone XS, XR, 11)
参考URL:https://antaresdigicame.org/photo_gallery/camera/camera87.html
1/◯型という表記では◯の数字が小さいほどセンサーサイズが大きいです。
現在初〜中級コンデジのセンサーサイズは1/2.3型です。
まだワンサイズ差がありますが、もうスマホに追いつかれそうですよね。というか、機種によってはレンズや画像処理の差で追い抜かれている場合もありますし。
最近中古で買ったiPhoneXのポートレートモードで撮った写真です。
1/3型センサーですが明るい日中で、かつ画像処理が優れているとここまで鮮明です。
当然iPhone XSやiPhone 11proのカメラはよりセンサーサイズが大きく、画像処理エンジンが進化しているのでもっと性能がいいです。
だからコンデジはセンサーサイズが大型の商品が増えてます。
- 1型、フォーサーズ、1.5型、APS-C、フルサイズ
※サイズ小→大の順
この辺りのセンサーサイズならスマホに負けない写真が撮れます。
ただ、センサーが大きすぎてもカメラの大きさや重量アップ、写真のデータ容量がでかくなる問題があり、
コンデジなら1型がちょうどいいバランス。
ただ画質に関しては素人目には行き着くところまできてます。今は画質とプラスαの要素がある機種が売れています。その辺の違いも入れて、次で説明します。
各社の画質が良くて軽い・コンパクトなコンデジのおすすめ機種
SONY RX100M7 機能全部盛りの最強コンデジ
SONYのRX100シリーズは1型高級コンデジでも非常に人気です。M1からM7まで全ての機種が、価格ドットコムの売り上げランキングに入っているのはRX100シリーズ以外ありません。
最新機種SONY RX100M7は、価格ドットコムのコンデジ売り上げランキングで1位を獲っています。
コンデジとしては10万円超えとかなり高額商品ですが、機能を見ると理想のコンデジですね・・・!
実際お店で触ってみましたが、カメラに任せとけばなんでもできる感がすごい。売れる理由がわかります。
最大の特徴は、SONY α9で採用されているオートフォーカス性能です。歴代の一眼でも最高峰のAFは正直これだけでも10万円の価値があります。
ピントの食いつきがちょっとおかしいレベルなんですよね。しかも最高20枚/秒の連写速度。走り回る子供とかにも最高だと思います。
また動画性能も世のコンデジの全社全機種で一番の性能です。
画素数の高い4K動画(一般的な4Kの約800万画素に対して約1400万画素の動画。5K相当)。
これが最大の特長です。公式のサンプルを見ましたがこれでショートムービー作れちゃいそうなほどです。
さらに白とび黒つぶれ防止、手ぶれ補正、外部マイク対応、もちろんAFの食いつきなど、動画性能は全てにおいて今あるコンデジで最高です。
ここまでべた褒めしてしまったRX100M7ですが、値段を考えると当然の性能だと思います。
価格以外にしいて欠点を取り上げるなら、光学ズームは200mmまで(それでもすごいけど)なので、野鳥や飛行機・電車撮影にはちょっと厳しいでしょうか。あと、レンズがちょっとだけ暗い(絞り開放F2.8)ですね。
今後RX100シリーズはレンズ性能と高倍率ズームの両立を目指すものと思われます。
RICOH GR III 画質とコンパクトのみを求める人に
APS-Cサイズの大型センサーを搭載するGRシリーズの最新機種。
先ほどコンデジなら1型センサーが重さ・大きさとの兼ね合いでベストバランスと書きました。
GRⅢはさらに大きいAPS-Cサイズながら軽量・コンパクトなんです!
外形・寸法 | 約109.4(幅)×61.9(高)×33.2(厚)mm(操作部材、突起部を除く) |
---|---|
質量(重さ) | 約257g(バッテリー、SDメモリーカード含む)、約227g(本体のみ) |
↑普通コンデジは300g程度の重量ですが、GRⅢは約257gと軽い!
レンズと画像処理エンジンを新しくした結果、GR史上最高の画質となっています。また、ようやく実現した4段分の手ぶれ補正が待ち遠しかった人は少なくないはず。
フルサイズ一眼を使うハイアマチュアがサブで使ったり、GRメインで使う写真家がいるなど、画質そのものが最大の特徴となっています。
しかもただ画質がいいのではありません。独特の乾いた質感表現はGRシリーズ独自のもので、GRの熱狂的なファンはGRistと呼ばれます(ジーアーリストって読むのかな??)。
GRist20人目は元乃木坂46メンバーで今は女優として活躍中の深川麻衣さんの登場です!
— GR (@GR_RICOH) 2019年4月24日
| GR official | リコー公式コミュニティサイトhttps://t.co/sz1pQbLjmT
↑モノクロ表現もいい感じですよね!
個人的にとても好きな表現をするカメラです。ライカやツァイスなど欧州カメラブランドの機種に似たような、ちょっと渋い色合いは好きな人が多いはずです。
梅雨時に魅力を増す花たち
— GR (@GR_RICOH) 2019年7月23日
| GR official | リコー公式コミュニティサイトhttps://t.co/HZEg4uJCFg
GR official トップ写真募集企画、結果発表です!
— GR (@GR_RICOH) 2019年8月2日
| GR official | リコー公式コミュニティサイトhttps://t.co/N0kinjznoX
機能はさほどないしズームもできない。ポケットから取り出してさっと撮る。必要なのは画質のみ。
10万円代と安くはありませんが、魅力を感じる方は買って間違いないと思います。わたしも個人的にコンデジを買うならGRⅢです。
SONY RX100M3 値段と画質のバランス良(AF速度・精度が欲しいならRX100M5Aも候補)
実は2014年発売のRX100シリーズ3代目が価格ドットコムの売り上げランキングでは上位につけています。
ズーム倍率はそこまでいらない(24-70mm。標準ズームと呼ばれる範囲です)。普通の機能で、良い画質で撮りたいという方が、5〜6万円台に下がった値段に惹かれて買ってます。
予算5~6万円くらいでという人は多いのでは?
実際画質だけでいうと3代目で土台ができてます。
そこからの進化は
- センサー(裏面照射型→積層型。画質というより連写の画像読み込み速度に効いてくる)
- シャッタースピード(M4より1/2000秒→1/32000秒。そこまで必要か?)
- オートフォーカス性能(M5Aより像面位相差AF導入)
- 動画性能(M4より4K撮影可)
- ズーム倍率(M6より24-200mm)
といった他の要素が目立ちます。簡単に言うと、
- M4は4K動画が欲しいなら
- M5Aは高速AFが欲しいなら(この点でお金が出せるならM5Aも超おすすめ)
- M6は望遠域のズームが欲しいなら
- M7はズーム、驚異的なAFの食いつき&動画での手振れ防止・・・というか全部欲しいなら
こんな感じで写真の画質は変わりません。
画質のいいコンデジが欲しいけど、RX100M7やGRⅢほど高いのは勘弁というならRX100M3ですね!
補足:似たような値段に下がったGRⅡがあるじゃないかと気になってたら、こんなレビューがありました。
価格.com - 『今こそ GR II vs RX100M3』 リコー GR II appaleさんのレビュー評価・評判
RX100M3はセンサーサイズ的に不利でも、レンズや画像処理エンジンで画質の安定性が違うとのこと。一方GRⅡはスナップに徹した操作系やGRらしい表現が有利。ズームができる実用のRX100M3、趣味のGRⅡという位置付けではないでしょうか。
検索してみたら、GRⅡを使っていた人がRX100M3に買い換えたり、その逆の人もいたりで面白いですね。
CANON Powershot G7 X Mark Ⅱ キヤノンのコスパ良機種(動画を撮るなら新型G7 X Mark Ⅲ)
RX100M3が視野に入るならキヤノンのこの機種もいいです。
キヤノンのコンデジは、オールマイティな性能で価格が抑えめとなっています。
G7 X Mark Ⅱは若干古いのもあって5〜6万円台まで値下がってます。ズーム域や動画の手振れ防止等細かいところが違いますが、スペックはほぼRX100M3と同じ。
決め手は実際に触ってみての感じや、画像の色味の傾向くらいだと思います。
- ソニーはクールな印象で建物や風景メインなら。
- キヤノンは彩度高めで人を撮るなら。
こんな感じで決めていいですね。
補足:一応どっちがいいか?で議論されているスレがありました。
価格.com - 『G7X Mark2 vs RX100M3』 CANON PowerShot G7 X Mark II のクチコミ掲示板
かなり長い内容となっています。本気でどっちがいいか悩んでいる方はどうぞ。
ちなみにG7 Xシリーズの最新作G7 X Mark Ⅲは2019年7月に発売されたばかりです。
センサーが裏面照射型→積層型、画像処理ソフトDIGIC 7→8、AF性能UPなど、基本的な性能が底上げされているのはもちろんのこと、
- フル画角の4K動画撮影(普通は4Kだと画面が狭くなる)
- 動画撮影時でも5段手ぶれ補正
- 撮影動画をyoutubeにリアルタイムアップロード可能
- 外付けマイクに対応
このように動画機能がかなり充実しています。
RX100M7ほどの金額が出せない人にとって、コンデジで動画を撮る・配信するならG7 X Mark Ⅲは最有力候補です!
CANON Powershot G9 X Mark Ⅱ 1型コンデジで一番軽い
このカメラの最大の特長は1型センサー搭載のコンデジで最軽量の206g(バッテリー込)!
※本当はソニーのRX0, RX0M2が最軽量ですが、特殊なカメラのため対象から外しました。
実際お店で持ってみましたが、めっちゃくちゃ軽いです。
高級コンデジの標準が300g程度。50g違うだけで感覚はだいぶ違うと言われている中で100gの差はかなりデカイです。
iPhone SEがおよそ113gなので、軽量スマホ一台分軽いと言えばわかるはずです。
それでもF2-4.9, 28-84mmのレンズ、3.5段分の手ぶれ補正とこだわらない人にとって十分な性能があります。
それとシルバー色は、持ち手がキャメル色なのが可愛くて個人的に好きです。
大きな欠点は一つ、チルト液晶じゃないこと。
ハイ/ローアングル撮影はちょっとでも写真にこだわるなら必須です。なのでスマホより綺麗に撮れてズームもできるならそれで十分という人向けの商品となります。
SONY RX100(初代) とにかく安くて高画質を求めるなら
再びRX100シリーズ、しかも初代をここでおすすめするのは、単純に、
- 1型センサーのコンデジで最安の3〜4万円台、中古なら2万円台
という理由です。それだけ。
画質が欲しいけど、とにかく予算を抑えたい!っていう人もかなり多いと思います。
2万円くらいの安い機種に目移りする気持ちはわかりますが、それだったら良いスマホを買ったほうがいいです。
その点、RX100シリーズはやはり一定のクオリティがあります。
さすがに2012年の機種なので動作ちょいもっさり、機能は最小限、wifiすらありません(wifi内蔵メモリーカードで一応なんとかなる)。
いまだに型落ちせず現行品で売っているのは上で言ったニーズがまだまだあるわけで。大きな家電量販店に行けば置いてありますし、触って良ければ買ってもいいカメラですね。
おすすめ候補に上がったけど落選したカメラ
高画質&軽量部門では、他にもパナソニックのLX100M2やLX9がおすすめ候補でした。
LX100M2はちょっと重い(400g弱)ですけど、フォーサーズセンサー+パナライカレンズがすごく魅力的です。
チルト液晶じゃないのがイタイですね。このクラスのコンデジだと写真にこだわる人が買うだろうし、それなら背面液晶が動いた方が便利。
それでも魅力的なのは確か。チルトあったら個人的に一番欲しかったな。
M3で改善することを願っています。
LX9は1型センサーでF1.4の明るいレンズで3倍ズーム。チルト液晶ついてます。そこそこ良い機種だと思いますが、知名度が低く(パナだから?)地味に高い。隠れた名機でもなんとなく勧めるのに戸惑う。これも後継機種に期待。
以上、画質が良くて軽い・コンパクトなコンデジでした。次は高倍率ズーム機種についてまとめた記事になります。すぐ公開できると思います。
高倍率光学ズームができる望遠コンデジのおすすめ
被写体と必要なズーム倍率の目安
レンズ交換式で望遠レンズを選ぶとどうしてもかさばります。
断然コンパクトで10倍以上の高倍率光学ズームができる機種がある。それがコンデジの大きな強みの一つです。
では撮りたいものと、それを撮るのにどれくらいの焦点距離(フルサイズ換算)が必要?について簡単にまとめてみました。
- 日常用途、旅行:〜200mm(遠くのものをアップで写したい人向け。普通は70〜80mmくらいあれば足りる)
- 小学生の運動会:〜400mm以上
- 野鳥:最低〜300mm 理想は〜600mm以上(アップで撮りたい場合、小鳥撮影)
- 月:300〜1000mm 理想は700〜1000mm以上
- 電車・新幹線・飛行機:〜600mm以上(プラスAF性能が重要)
一眼の交換レンズでは焦点距離が書いていますが、コンデジは◯倍ズームという表記で実際の焦点距離がわかりづらいものが多いです。
ざっくり広角端を25mmとすると、
- 10倍ズーム:〜250mm
- 20倍ズーム:〜500mm
- 30倍ズーム:〜750mm
- 40倍ズーム:〜1500mm
こんな感じです。
レンズで焦点距離を補う光学ズームの他に、スマホでおなじみのデジタルズームがあります。画質の劣化を伴いますが、光学ズーム×2倍程度であればそこそこ大丈夫な機種が多いです。
欲しい機種があるけどちょっとズーム倍率が足りないなと思うなら、デジタルズームができることを覚えておいてください。
さて、高倍率ズームの機種を選ぶポイントは、本当に高倍率が必要かどうか?というところ。これ結構重要です!
コンデジでよく採用されている3〜4倍光学ズーム機は画質を優先し、5万円以上の高価なモデルでは特に室内や日暮れ等の暗い場所でもノイズが少ない点で優れています。
センサーサイズが大きいのと、F値の小さいレンズを使ってたりするのが理由です。あと画像処理エンジンも最新のを使ってると、ノイズ除去処理が上手くなってます。
高倍率ズーム機はその点が弱く、センサーも1/2.3型など小さいものが多いです。
明るいところ、つまり日中の野外撮影が前提となっています。
室内は照明が強いところ、よく陽が差し込むところやストロボを使えばなんとか。
体育館内の入学式の撮影がコンデジでは難しいのは、子供たちが照明のある壇上にいない場合が多いからです。暗い所にいるから。
小さなセンサーサイズ+手ブレしないシャッタースピードでは十分に光を集められず、ノイジーになりやすいのです。
ピアノや演劇の発表会のようにスポットライトが当たってる場合はギリ行けるかもしれません。
逆に夜景は三脚を使って10秒以上シャッターを開ければ、それだけ光を集められるので簡単に撮れます。
なんとなく望遠があったほうがいいかなくらいに思っているなら、高画質機種でもデジタルズームが使えます。あとから画像をトリミングしてもいいですね。
使用用途をよーく考えてから機種を選ぶのが吉です。
各社の高倍率光学ズームの望遠コンデジのおすすめ機種
Panasonic DC-TX2 1型センサーでコンパクト15倍ズームはこれだけ
10倍以上の高倍率光学ズームで、1型センサーのコンパクトサイズのデジカメは今のところTX1とTX2しかありません。
他でセンサーサイズと高倍を両立している機種は、同じパナソニックでFZ1000M2、ソニーのRX10M4、キヤノンG3Xなどありますが、一眼レフサイズで1kg前後の重量のあるモデルばかりです。
そっちを推す方もいますが、個人的には同じ値段でAPS-C一眼のダブルズームキットを買ったほうが画質もいいしボケも大きいし、幸せになれると思ってます!
あくまでコンデジは基本コンパクトだから選ぶというのがわたしの考えです。
TX1→TX2の代変わりでズーム倍率(10→15倍)、画質やファインダーが進化していて、断然2代目がオススメ。
ただし予算の都合がつかないなら10倍ズームになりますが、5万円台のTX1も唯一無二なので十分アリですね。
次に紹介する機種の1/2.3型センサーとはだいぶ画質に差がありますので。
TX2は日常で望遠が欲しいな、けど、RX100M6やM7はとてもじゃないけど買えないなという人向きのカメラです。
光学15倍ズーム、24〜360mm。このズーム域だと日常の範囲なら十分事足ります。野鳥も遠くのをドアップとはいきませんが、頭上の木の上に止まっているような近くの鳥は大きく撮れます。
さらにパナソニック機ならではの機能4Kフォトが便利。
3秒間の動画からベストのタイミングで静止画に切り取れる機能です。
連写と違って、ボタンを押しっぱなしにするだけの簡単操作なのがいいです。
また3cmまで寄れるマクロ機能もGOOD!花をドアップに写す用途もカバーです。
RX100M6, M7と比べての欠点はチルト機能がないことです。
それと若干大きく重いこと(340g)。F値が大きく暗い場所のノイズが多いこと。そこは価格とトレードオフですね。
と言ってもそこそこ高価ですが、高倍率ズームと画質のバランスはこの機種がベスト!
CANON SX70 HS 三脚なしで月をクレーターまで写す超望遠コンデジ
一眼レフサイズで重量級(約610g)。さっきコンデジを推すならコンパクトでと言ったばかりじゃないかという声が聞こえそうです。笑
それでもこの機種をおすすめするのは、
- 光学65倍ズーム(21〜1365mm相当)!!
超望遠コンデジっていいます。ここまでの高倍率はコンパクト機では無理。
超望遠コンデジは各社揃ってますが、軒並み1kgくらいの重量。それに対してキヤノンのSX70 HSは610gだから思ったよりは軽い。まずここがオススメポイントです。
他にも、
- 最高約0.16秒の高速AF
- デジタルズームでも130倍(2730mm相当)までなら画質をある程度保つ
- 最新の画像処理エンジンDIGIC 8
- 5段分の高度な手ぶれ補正(望遠なら重要)
- 電子ビューファインダーEVF付き(望遠なら重要)
- 4K動画
- バリアングル液晶
新しいのもあって、機能が単純に他社より優れてます。
撮れるものは、月、野鳥、運動会他、極端に素早く動くものじゃなければなんでもござれ。どれも手持ちで撮れる手ぶれ補正が魅力的。
それとSX70 HSのズーム広角側は、コンデジでも数少ない超広角の21mmなんですね。
さすがにiPhone 11 Proの14mm相当レンズには負けちゃいますが、21mmでも十分超広角で景色を広く切り取ることができます!
超望遠コンデジではかなりいいスペックにまとまっていますのですが、欠点といえば、ちょっと高い(5〜6万円台)。
そして、やはりセンサーサイズが1/2.3型なことぐらいでしょうか。
画像処理エンジンDIGIC 8の力で夕暮れでもノイズが乗りにくくなっていますが、そもそも画質が1型以上の大きいセンサーには負けてしまいます。
後継機種ではこの大きさと価格を維持しつつ、1型は難しくても1/1.7型ぐらいにサイズアップできれば、さらに完璧ですね。
Panasonic DC-TZ95、もしくは、Canon SX740 HS 安い高倍率ズームコンパクト機種
大きいサイズの方が性能はいいわけですが、当然ポケットに入る高倍率光学ズーム機種のニーズは根強いです。
高倍率光学ズームのコンパクトタイプはソニー、キヤノン、ニコン、パナソニックがエントリーしてます。
ウケがいいものを狙ってるからなのか、各社性能も機能も似たり寄ったり。
とはいえ、ちょっとずつ違いがあります。
人気があるのはパナソニックのTZシリーズとキヤノンのSXシリーズです。
特長を要約しますと、
- Panasonic DC-TZ95
コンパクト高倍率ジャンルで一番人気なのがTZシリーズ。
30倍光学ズーム(24~720mm)。4Kフォトや3cmマクロ撮影、180度回転して自撮りもできるチルト液晶がついてます。
AF性能がよく、4K動画が使いやすい。他社よりちょっと値が張るのはそのためです。
他社機より性能はいい反面、サイズがやや大きいのと重量が若干ある(約320g)のがウィークポイント。
あと最新機種TZ95はモデルチェンジでの進化具合が微妙です。
- TZ85+チルト液晶→TZ90
- TZ90+EVF高画質、Bluetooth対応→TZ95
基本性能は変わりませんので、パナソニックのTZシリーズにするなら価格を見てどの代にするか考えてもいいですね。
- Canon SX740 HS
SX70 HSよりズーム倍率低い(光学40倍ズーム、24-960mm相当)、手ぶれ補正は3.5段、AF速度はそこそこ、ファインダーなし。
というハンディキャップはあるが、DIGIC 8で処理された画質はSX70 HS同等で、他社機より暗いところのノイズが多少少ない。
スマホとの連携もキヤノンが一番使いやすいらしい。
参考URL;https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/09/news007.html
ライトな目的なら断然コンパクトなSX740 HSです。
前機種SX730 HSとの違いは細かいところのみで、大きくは4K動画対応かどうかです。
TZのところでも書きましたが、新機種になって機能は変わってても、性能としてはそこまで変わらないのがコンパクト高倍率ズーム機の特徴です。
各社あまり力を入れていません。安くて利益幅が少ないからでしょうか。
逆に言うと、安さを理由に、機能制限に我慢できるなら過去の機種を検討するのもありですね!
Nikon B500 安くて40倍ズームの初心者向け機種
2万円前後の驚異的な安さで22.5-900mm相当の光学40倍ズーム!
一眼レフ風のデザインで542gとやや重たいのと、機能が最小限、AF速度、手ブレ補正・・・そこそこの性能です。止まった被写体なら案外撮れるそうです。
乾電池で動く今では貴重な機種です。
カメラ初心者が40倍ズームってどんなもん?と思うなら候補機種。
ちなみに後継のB600は、2019年12月時点ではコスパがまだ悪いです。在庫が残っている限りB500をお勧めします。
おすすめ候補に上がったけど落選したカメラ あと望遠が欲しいなら一眼レフもいいですよ
ニコンのP900はキヤノンのSX70 HSの対抗馬でしたが、発売が古い分、AF速度を中心に性能が劣っていたため落選。
24-2000mm相当の光学83倍ズームが欲しい向けですね。
後継機種のP1000はズーム方向に進化しちゃいました。125倍光学ズームは世界最長。
価格が10万円近く、1.4kgもありこれもマニア向けです。
そもそも望遠を検討するなら一眼も視野に入れたほうがいいです。
コンデジと比べちゃいけませんが、
↑ニコンのD5600ダブルズームキットは付属の望遠レンズを装着して約830gです。
一眼レフとしてはそこそこ軽い。
カメラ初心者の鉄板機種ですね。450mm相当まで対応しますので、運動会なんかこれで十分です。
さらにセンサーサイズは1型より2回り大きいAPS-Cだから画質はいいし、暗いところのノイズも少ないです。
コスパを考えるのであれば、APS-Cの一眼レフ(もしくはマイクロフォーサーズのミラーレス)のレンズキットがお買い得ですので、ご参考まで。
アウトドア仕様(防塵・防水)のコンデジのおすすめ
アウトドア仕様(防塵・防水)カメラの選び方は簡単。オリンパスToughシリーズかニコンCOOLPIX Wシリーズか
防水というのはなかなか特殊な用途で数社しか出していません。
水深◯mという表記から分かる通り、水中で使うカメラです。
「旅行でマリンスポーツしたい、ついでに水中を撮りたい」
というニーズは意外と多いはずです。
安く済ませる方法として、写ルンですwaterproofという水中用使い捨てフィルムカメラがありました。
わたしもハワイに行った時に使ってとってもよかった記憶があります。
ただし2019年12月、まさに今月より生産中止となり、今後はデジカメしか選択肢はありません。
「写ルンです」防水タイプが2019年12月に出荷終了 通常タイプは値上げへ - ねとらぼ
種類は高画質タイプや高倍率ズームタイプと比べて少ないのですが、やはり迷います。ここでは圧倒的にお勧めできる2機種を紹介します。
各社のアウトドア仕様(防塵・防水)コンデジのおすすめ機種
OLYMPUS Tough TG-6 水中、山岳などのアウトドアから記録用途まで重宝するコンデジ。追加パーツで機能の拡張もできる!
水深15mの防水性能、防塵はもちろん、2.1m耐衝撃、100kgf対荷重、-10℃耐低温、対結露というアウトドアのために生まれたようなカメラ。
防水カメラ、アウトドアカメラで迷ったらTG-6を買うのがおすすめです!!
それともうひとつ特長があります。
最短1cmまで被写体に寄れるマクロ撮影機能です!
F2の明るいレンズで暗いところも手ブレしにくいですし、記録用として、プライベートだけじゃなく仕事でも結構活躍します。
また、Toughシリーズは拡張性が高いカメラなのがユニークです。
オプションなので別売りとなってしまいますが、
- 物撮り用のリングライト
- 耐圧水深45mを達成する防水プロテクター
- コンバーターレンズ(望遠/魚眼撮影用、水中使用可)
リングライトはフラッシュと違ってライトなので、仕上がりがわかりやすいです。
1cmまでカメラを近づけるとカメラの陰で暗くなるんですよね。実際使ったことがありますが、専用設計だからコンパクトで使いやすいです。
↑ダイビング初級ぐらいなら素のままで良さそうですが、防水プロテクターは本気のダイビングにおすすめです。
コンバーターレンズはかなり便利ですが、一眼の交換レンズと同じような感じでいいお値段がします。
魚眼は結構面白そうですね。水深20mまで使用可能とのことなので、魚眼で水中撮影は面白そうです!
画質は1/2.3型センサーなのでそこそこ。ですが、5万円弱で特殊な用途にほぼ完璧に対応できる便利カメラとして、唯一の機種になります。
Nikon W150 シュノーケリングなどの水中撮影や水辺遊びで気軽に扱える人気カメラ
2万円弱で購入できる、半分おもちゃみたいな1/3.1型センサーのコンデジです。
とにかく安いので、価格ドットコムやアマゾンの防水カメラランキングでは1位を維持しています。
それでも水深10mまでOKの防水性、防塵、1.8m耐衝撃、-10℃耐低温の性能は必要十分でしょう。
画質は並のスマホと同じくらいですが、雑に扱えるのが長所です。
用途としては海辺に持って行ったり、シュノーケリングとか良さそうです!
今まで写るんですwaterproofを使っていたのなら代わりとして満足できるはず。
あと、頑丈なので子供へのプレゼントとして買う方も多いです。デザインがかわいいですしね。
↑リゾートバージョンもいい!
一世代前の機種W100との違いは、カメラ内で画像を加工する機能が追加されただけで他はほぼ一緒です。新品で安いのであればW100を検討してもいいですね。
おすすめ候補に上がったけど落選したカメラ
上の2機種の間の価格帯(2.5万〜3万)でニコンW300、リコーWG-60も考えていました。
W300は水深30mOKと謳っているけど動作不良が多いというレビューがあり。当初TG-6と変わらない価格でしたが、かなり値下がっているのはそのせい?
WG-60は劣化TG-6というイメージ。
価格に応じて中途半端な印象だったため、この記事では本格派のTG-6と手軽なW150の2択に絞りました。予算的にTG-6が厳しいなら選択肢に入ります。
最後に
一眼も同じ傾向にありますが、やはり現在勢いのある会社はいい機種出してますよね。
ソニー、そして最近はパナソニックも頑張ってます。
どちらも元は家電屋というところが面白い。今のカメラ業界は光学一本ではすでに限界なんですね。
面白いといえば、キヤノンからカラビナタイプのコンデジが発売されています。
防水カメラのジャンル(水深2mOK)で、モニターなしの90gという攻めたスペック。
ちょっと今は高いかな。1万円切るなら人気が出そうです。
スマホで十分と言われている昨今ですが、スマホは雑に扱えないのが今のところネックです。キヤノンのカラビナコンデジはそこを突いた商品なのかな。
コンデジなら頑丈だったり、やすかったり、耐衝撃だったりします。
そういう意味でまだまだコンデジはスマホと勝負できますね!
以上長い記事ですみません。ご参考になったら嬉しいです!
それでは!