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「横山大観展」山種美術館に行ってきました

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横山大観「作右衛門の家」山種美術館

こんにちは、maru-shikakuです。

 

生誕150周年を迎えた日本画画家、横山大観

それを記念して、4/13(金)から東京国立近代美術館横山大観展が開かれます。

その前座として現在、山種美術館では「横山大観 ー東京画壇の精鋭ー」展が開催中。

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前座といえど、物足りない訳ではありません。

次の3つの見所があります。

  1. 山種美術館の大観コレクション全40点を一挙公開
  2. 新たな日本画の創造に挑んだ大観の、多彩な芸術をご紹介
  3. 山種美術館創立者・山﨑種二と親しく交流した、東京画壇の精鋭たちの作品も展示

特に1の全点一挙公開は、1966年の開館以来初の機会となるらしいです。

 

私は大観について「富士山を描く人」くらいの認識しかなかったので、ここで見ておこうと思い、山種美術館に行ってきました。

 

 

開催概要

会期: 2018年1月3日(水)~2月25日(日)
会場: 山種美術館
主催: 山種美術館朝日新聞社
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日[但し、1/8(月)、2/12(月)は開館、1/9(火)、2/13(火)は休館]
入館料: 一般1000円(800円)・大高生800円(700円)・中学生以下無料

出典:http://www.yamatane-museum.jp/exh/2018/taikan.html

 

 

山種美術館は駅から遠い

JR恵比寿駅西口から歩いて10分程度です。

ちょっと歩きますね。

公式でこんな地図があったので載せておきます。

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出典:http://www.yamatane-museum.jp/access/

 

 

感想

鮮やかな緑がいい

唯一写真を撮っていい絵があって、最初にも載せました下のもの。

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ブログで紹介してくださいとあったんで、紹介しましたよ。

この絵はいい。

ちょっとこの写真では分かりづらいけど、うすーい紙の裏に金箔を透けさせ、なんともいえない繊細な黄金色を出す技法が、木の幹とかに使われてるとのこと。なんて贅沢。

 

その黄金色と対比されてより鮮やかに見える葉の緑がいい

 

この鮮やかさは、江戸琳派の絵とか、

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ゴッホとか 

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wikipediaから。どっちもアイリスですね。

の緑によく似てます。

今使っても通用するようなパステルグリーンがいい。

 

 

しょんぼり松がいい

他にも墨画とか富士山の絵とかいろんなことに挑戦している大観。

その中でも、個人的に気に入ったのはでした。

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横山大観「天長地久」部分 山種美術館 


大観は富士山よりも松を多く描いたようで、それは茨城県の五浦の松です。

海の近くに生えていた松は激しい潮風に揉まれ、へにゃっとしてる。しょんぼりしてる。

これと別の一本松の絵がもっとしょぼくれてました。

それでもなんとか持ちこたえて生きているところが私にはグッときました。

 

 

他の画家の作品もいい

山種美術館創立者・山﨑種二と親しく交流した画家たちの作品もあり、私の好きな東山魁夷の「年暮る」があります。

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出典:https://auctions.yahoo.co.jp/search/search/東山魁夷+年暮る/0/

 

写真としても素晴らしい構図。日本画といったらこの人ですよ。

久しぶりにみた。

20の頃、長野県の信濃美術館 東山魁夷館で魁夷作品に感動したときを思い出します。

 

 

最後に

いかがでしたか。

浮世絵・日本画ブームが美術館の間で巻き起こってます。

今まで鑑賞は西洋画がほとんどだったのですが、これを機に日本画も見直してみましょう。

 

4月の大観展も楽しみです。