まあるい頭をしかくくするブログ

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カメラを中心とした、生活に”こだわり”を見つけ出すブログです。

藤田嗣治展の感想@東京都美術館

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こんにちは、maru-shikakuです。

 

乳白色の肌がとても繊細で美しい油絵を確立した藤田嗣治の大回顧展が、東京都美術館で開かれました。

 

藤田の生涯を通した作品群が130点も展示されていて、作風は二転三転しています。

 

失礼ながら藤田といえば乳白色の淡い絵だけのイメージだったのですが、実は全然それだけじゃないということが今回わかりました。

 

南米に行って濃い〜絵も描いたり、戦争画も描いたり!

 

そんな藤田の生涯が丸ごとわかってしまうこの展示会は、内容盛りだくさんでめちゃくちゃオススメです!

 

ルドン展以来の図録も買っちゃったし。

※図録の表紙はTOP画像の他にももう1種類あります。どっちを買うかは好みで。

 

まだ秋の美術展ラッシュが控えているので確定ではないですけど、

わたし的には今年の行ってよかった美術展TOP5に入りそうだなー。

 

それでは感想をどうぞー!

 

 

概要 

会期:2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)

 

会場:企画展示室

 

休室日:月曜日、9月18日(火)、25日(火)

※ただし、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、10月1日(月)、8日(月・祝)は開室

 

開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)

 

夜間開室:金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)

※ただし、8月3日(金)、10日(金)、17日(金)、24日(金)、31日(金)は 9:30~21:00

 

観覧料:

当日券 | 一般 1,600円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1,000円

団体券 | 一般 1,400円 / 大学生・専門学校生 1,100円 / 高校生 600円 / 65歳以上 800円

※団体割引の対象は20名以上

※中学生以下は無料

※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料

※いずれも証明できるものをご持参ください

※同時開催の「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」のチケット(半券可)を館内のチケットカウンターでご提示の方は、「没後50年 藤田嗣治展」の当日券が100円引き(1枚につき1名1回限り)。「没後50年 藤田嗣治展」のチケット(半券可)を「おべんとう展」の会場入口でご提示の方は、「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」の一般当日料金から300円引(1枚につき1名1回限り) 

出典:https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_foujita.html

 

混雑状況

8/5(日)午後3時ごろに行きました。

チケット売り場は並んでなく、展示会場内は人は多いけど流れに乗ればじっくり観られるかなという程度でそんなに混んでいません。

 

ただ、お盆になると混むと思いますので注意!

チケットはJR上野駅構内公園口近くの美術館チケット売り場でも買えますので、先に買っといたほうがよろしいかと。

 

撮影スポット

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iPhoneにて撮影。

東京都美術館は会場出口手前に記念撮影スポットがあります。

藤田のキャラクターはしりあがり寿さん作

特徴を捉えてますね。関連グッズはミュージアムショップで売られてます。

 

感想

美大時代の絵は全然普通。不満を感じてパリへ行きキュビズムに会う。

森鴎外の薦めもあって1905年に東京美術学校(現在の東京芸術大学美術学部西洋画科)に入学する。

wikipedia

 

すんごい人の推薦だなと思ったら、藤田のお父さんが森鴎外の後任軍将だったのですね。お父さんは藤田がパリに行っても送金して支えていたみたいです。

 

美大に入った藤田は先生から印象派の技法を習います。

でも、あんまり好きじゃなくて黒っぽい普通の絵を描いちゃう。

もっと新しい何かを求め当時芸術家の最先端を走るパリへ旅立ち、ピカソたちのキュビズムに出会います。

 

キュビズムってピカソの『泣く女』とか。

ものの特徴ある角度から見た部分の寄せ集めです。いいとこ取りといいますか。

それが当時の最先端で藤田も真似してたんですね〜。

 

この頃は自分の作風を求めもがいてた感じです。

独自の画風を持つ画家でもこういう時代はあるものなんですね。

 

パリの冬〜乳白色の肌の兆しが。

最先端を追い求めながらも自分を出したかった藤田。

パリの冬の絵を描き始めます。

くすんだ白が好きだったとか。そこが乳白色の肌の原点?

 

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『二人の少女』プティ・バレ美術館蔵  朝日新聞号外より

友人のモディリアーニに影響されて白い肌ののっぺり顔を描き始める。

親密そうですがこれ、百合の絵なんだそうで。ガールズラブです。

当時のパリで流行ったみたいですね。

 

乳白色を表現するためにベビーパウダー? 

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『五人の裸婦』東京国立近代美術館蔵 朝日新聞号外より

藤田の乳白色の秘密は最近になってようやく解明されてきたそうで、ベビーパウダーを使っていたのだとか!確かに白さ抜群ですものね。

 

白さもいいけど、わたしは薄ーい焦げ茶色の陰影表現に目がいってしまいます。

上の画像ではちょっとわかりづらいですが、あるかないかの微妙な陰影が白さを引き立たせてるんですよ。

そこが藤田の技術なんだと思います。

 

この頃の絵はイメージ通りの藤田の絵でほんとに綺麗だ・・・!

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『自画像』東京国立近代美術館蔵 朝日新聞号外より

今でも通用するような作風の絵も描いてます。

この絵、やっぱあそこが気になりますよね。

 

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『自画像』東京国立近代美術館蔵 部分

躍動感あふれる右手が!・・・じゃなくて、すごい顔してるジブリ風の猫。

この猫、ミュージアムショップでハンドタオル化してます。

 

別売りのスタイホルダーと組み合わせればスタイの完成!

欲しかったけどね。ちょい高いんだな。

ショップは他にも猫Tシャツがあってそれも気になったな。

 

 

藤田は猫好きで、猫の絵を多数描いてます。 

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『闘争(猫)』東京国立近代美術館蔵 朝日新聞号外より

どれも妙にリアルで可愛らしくはないんだけど・・・なんだか可愛いんだな。

 

上の猫の絵は1940年だからちょっと違いますが、1920~1930年あたりの藤田の絵は完成されてます。

完成してるけど作家自身だんだん飽きてきてたんじゃないかなという印象を持ったところで、藤田、南米へ発つ編ですよ。

ここから作風がガラリと変わります。

 

南米で描く水彩画がいい

3人目の妻(!)と別れ新しい愛人と南米に赴き、色彩ゴテゴテの絵を描きます。

その油絵もいいんですが、わたしとしては同時に展示してある水彩画がとても印象的でした。

 

乳白色の肌を際立たせた藤田の褐色の出し方が、色の濃い南米の方々の肌の表現に生きています。肌の色がちょっと違うだけで藤田らしさはちゃんと現れてます。

そこのところはぜひ現地で確認してほしいです。

 

後期の作品のポイントは?

  • 戦争画の迫力に注目!

展示会場内では謎の作戦記録画呼ばわりされている戦争画『アッツ島玉砕』ですが、とにかくでかい!

褐色表現が最大限に発揮されています。こんな絵も描いていたとは。

 

  • 手作りの額縁に注目!

TOP画像に持ってきた『カフェ』の額縁は手作りです。

模様がとっても可愛い。

ポーラ美術館から来た『姉妹』という絵の額縁はもっとポップなのでぜひ見てみてください。

 

  • 人形好きの藤田の描く少女は奈良美智に影響?

 その『姉妹』そうですし1950年以降の藤田の少女の描き方なんですが、明らかに趣味の人形集めに影響されてアニメキャラっぽく描かれています。

 

藤田嗣治の少女

藤田嗣治の少女

 

つり上がった目を見て、「あれ?奈良美智?」と思っちゃいました。

 

奈良美智 YOSHITOMO NARA SELF-SELECTED WORKS PAINTINGS

奈良美智 YOSHITOMO NARA SELF-SELECTED WORKS PAINTINGS

 

思っちゃいますよね。つながってるんだなあ。

 

藤田作品が一望できるオススメの展示会でした!

乳白色のイメージのみだったのが藤田のいろんな一面を知ることができて面白かったし、絵はもちろん一級品ばかりで楽しめました。

 

夏休みの企画は昆虫展とか子供向けに目が行きがちですが、画家の一生を絵とともに知る大人な時間を過ごすのも悪くありませんよ。

 

おまけ:お弁当展も気になったけど

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展示というよりはアトラクションみたいな施設が広がってます。

外から見ただけではお弁当展とは思えない広々とした様子。

こちらは子供向けなのでしょうか。ちょっと時間がなくて行けなかった。

 

藤田展のチケット半券があれば500円で入れるのでこちらも時間があったらぜひ。

 

 

【追記】OZマガジン2018年9月号でアート特集が組まれてます。 

OZmagazine 2018年 9月号No.557 アートが楽しい! (オズマガジンプチ)

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同時開催中の美術展の感想はこちらから。 

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