まあるい頭をしかくくするブログ

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カメラを中心とした、生活に”こだわり”を見つけ出すブログです。

フェルメール展にむけて予習しよう。作品の魅力を掘り下げます。

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いよいよ!10/5よりフェルメール展が上野の森美術館で始まります!

 

過去最大の9作品が来日するというビッグイベントです。もう行くっきゃないね。

 

個人的には日本初公開の、

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赤い帽子の女、ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵、今回展示予定

この絵が気になります!

 

あとは超有名な、

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牛乳を注ぐ女、アムステルダム国立美術館蔵、今回展示予定

これ、見たことなかったんで楽しみ!

関係ないけどtwitterの油をそそぐ力士には笑ってしまった笑 今度の展示はちゃんと牛乳を注いでます。

 

 

チケットはもうゲットしました?

日時指定券ていう整理券がわりのチケットがないと入ることすら難しいですよ。

詳しくはこちらで。

www.vermeer.jp

 

図録セット券はもう売り切れのようです。通常券はまだまだありますね。

 

 

さて、フェルメールはやたら人気があります。その理由としては、

 

  • 珍しいーー全作品は30点ちょっとしかない。希少性ゆえ、贋作絵師が偽物を大量に作ったので、真贋が今でも議論されてる作品があって、作品数が増えたり減ったりしてる。

 

  • 神秘的ーーその生涯は謎に包まれてる。どこで絵を学んだのか、どういう人物だったのか、家庭環境はよかったのか悪かったのか、などなど、いまだにわかってないことが多い。

 

といった外的な要因が強いですが、もちろん絵自体が超一流なのもおおきいです。

 

そこで今回はフェルメールの絵はどこが優れてるのか?という点を掘り下げます。

 

※フェルメール全作品の中から抜粋して意見を書いてきます。

今回のフェルメール展には展示の予定がない作品も含まれてますのでご注意を。

 

参考図書

ちなみにこの考察の一部は、知識ゼロからのフェルメール鑑賞術という本を参考にしてます。

 

 

著者の森村さんは、過去の西洋絵画の名作になりきるという前代未聞の試みを行っている方です。

セットを作り、本人は絵の登場人物に成りきってしまいます。

そんな先生がフェルメールも攻略する中で、見えてきた魅力を解説するという内容になってます。

 

 

フェルメールの魅力その1:色彩感覚がものすごい!ブルーもいいけど、イエローも注目してみて!

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レースを編む女、ルーブル美術館蔵、今度のフェルメール展にはありません。

色彩だけに関していえば、『レースを編む女』が個人的には一番いい。

 

超希少な顔料・天然ウルトラマリンを使ったフェルメールブルーと呼ばれる深く鮮やかな青が、世間的には評価が高いけども、わたしとしては、フェルメールイエローも大好きです。

 

イエローは上の作品のように主に服に用いられます。

陰影との相乗効果で輝いて見えるのがいい。

服だけじゃなく、白い部分にも灰色がかったうすーい黄色が使われてます。

主に壁とかですね。その色がとても繊細で気に入ってます。

 

また、色のグラデーションを豊かにしてくれる光の置き方に特徴があります

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手紙を書く女、ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵、今回展示予定

フェルメール作品の照明はパターンがあります。

基本的に窓が画面の左側にあって、そこからの柔らかな光が人物の左半分を照らすサイド光のライティングになります。

 

左から右にかけてのグラデーションが綺麗なんですよー!ぜひこの点に注目してください!

わたしの写真にもサイド光取り入れようかな。

 

フェルメールの魅力その2:立体感を強調する構図のセンスがものすごい!

この点は今まで意識していなかったところ。

森村先生の著書を読んであーなるほど!と、今までおぼろげに感じてたことがはっきりした点です。

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絵画芸術、美術史美術館蔵、今回の展示にはありません

この絵、何気ない風景ですが色々ツッコミどころがあって、

  • モデルちっちゃすぎない?手前の暗くて見にくい椅子、でかくない?
  • モデルの前にある机、手前に傾いてない?
  • 画家の足の位置がおかしくない?床が手前に傾いて急じゃない?

とまあ、全体的に遠近感がおかしいよと森村さんは教えてくれます。

 

その理由は、当時画家の間で使われていたカメラにあり。

 

当時遠近法を正確に用いるためにカメラ・オブスキュラというピンホールカメラを絵画制作に利用した画家が多かったらしく、フェルメールも例外ではありませんでした。

 

カメラの特性上、ピントが合う場所もあればボケる場所もあり、歪みが生じる場合もある。

 

上の『レースを編む女』も女性の手元はピントが合ったように精密に描かれているのですが、左手前の赤と白の糸は結構適当、というか、曖昧な描写で立体感を出してる。

 

『絵画芸術』の場合は、視野が広い広角レンズの特徴そのまま、

 

手前のものはより大きく、奥のものはより小さく写る。

 

という歪みがそのまま表現されてて、これも立体感が強調されてますね!

 

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士官と笑う娘、フリック・コレクション、今回の展示にはありません

この絵も、手前の男が大きく描かれてます。

 

フェルメールの魅力その3:さりげない視点の置き方がいい!

おそらくここが日本人に好まれる理由ではないでしょうか。

人物がこっちを見てドヤ!という作品よりも、何気ない生活を垣間見る視点で描かれた絵が多いです。

 

この点については絵を見た方が早いかな。

 

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真珠の首飾りの女、ベルリン国立美術館蔵、今回展示予定

2012年のベルリン国立美術館展で印象に残った初フェルメール作品。

思い出補正がかかってるかもしれませんが、私が見た中でベストの作品です。

超有名な『真珠の耳飾りの少女』も見ましたが、断然こっちがいい。

  

ネックレスを手にとって鏡を見ている女性を映画のワンシーンのように捉えた構図、そして、感情を押し殺したようななんとも言えない表情が好きですね。

 

どんな場面なのか色々考えてしまいます。

誰かに会いに行くのか?、買ったものをつけて楽しんでるのか?、とか。

 

 

それに、黄色を中心とした繊細な色使いと光の表現もいいし、手前のでかい椅子が立体感出してる。

 

つまり、ここまでフェルメール作品の魅力を書いてきましたが、その全てが詰まった作品、なんです。

※上の写真は実物と色味が全然違って酷いですね^^;。現地で要チェックです。

 

まとめ

フェルメールは色彩、構図、視点の3つの魅力をあわせ持った画家です。

今度の展示会に出る作品、出ない作品をごっちゃにして紹介してしまいましたが、チェックするポイントは同じです。

 

ぜひ、フェルメール展でこの記事に書いてあったことを意識しながら、作品鑑賞してみてくださいね。