まるしか Photo & Art Blog

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Pentax FA 43mm F1.9 limited の魅力【レビュー】

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※ソニーαに装着しての記事です。

こんにちは、まるしかです。

 

ペンタックス→ソニーという遍歴のわたしは、マウント替えしてもPENTAX FA 77mmを使い続けていました。

それくらいFA77は、特にボケ質が好きで使っていたのです。

 

www.maru-shikaku.net

 

が、77mmは子供を撮るにはちと遠いなーと感じてて。

 

FA limitedは他に2つの焦点距離があって、もちろん惹かれていました。

ソニーユーザーとなった今更・・・と思っていましたが、オールドレンズとして使えばいいじゃないか!と考え方を変え、決心したのが今回のFA 43mm F1.9 limitedです(一応発売から約20年経ってるので)。

 

  • 50mmよりやや広いのが好みに合う
  • 155gの軽量パンケーキレンズ
  • 中古は安い

 

伝説的なFA 31mmと迷いましたが、上記の点でFA 43mmにしました。

薔薇に紅葉と撮りながら、立体感がいいレンズだなと思いました!それではレビューです。

 

 

外観

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フルサイズ対応のレンズとは思えないパンケーキレンズです。FA limitedシリーズはコンパクトな面子ですが一際目立つ小ささ。

ちっちゃ可愛いかつ距離指標がゴツゴツしてる見た目もポイント。アルミ鏡筒というのも所有欲を掻き立てます。

 

付属の専用フードは衝撃をガードする目的でしか使えない短さですが、コンパクトさを重視するならありかなと。内側が起毛してて、なんちゃって本格的です。

 

金属製のかぶせ式キャップがついています。内側がビロードになっていて、フードにかぶせるときの感触が心地いいのもポイントです!

 

開放のF値がF1.9ていう変な数値ですね。

焦点距離も43mmって中途半端。これはフルサイズセンサーの対角線長さとほぼイコールなんだそうです。真の標準画角とのこと。

 

50mmのレンズって、作りやすいからそのまま標準レンズになっちゃった歴史がありますからね。確かに人間の遠近感に近い写りですけども、個人的にはちょっとだけ画角が狭い。

 

今はCurl Zeiss Batis 2/40 CFという焦点距離40mmのレンズをメインに使ってますけども、使いやすいです。昔Sigmaの30mmのレンズをAPS-Cで使ってて、フルサイズ換算45mmで好きな画角でした。

40mm台のレンズが好きなんだなと思って、この43mmを買いました。結果的にはやっぱりしっくりくる画角です。

 

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SONYのα7Ⅲにアダプターを介して装着すると、パンケーキの意味が薄れてしまいますが・・・。

それでもちっちゃいですね。フィルター径49mmだからね

写真のようにKマウントレンズ→Mマウントアダプターを経由して、テックアートのLM-EA7を使えばオートフォーカスだってできるし、最短45cmという若干寄れない弱点をカバーできます。

 

ちょっと出っ張りが気になりますが、とてもいいアダプターです。 

www.maru-shikaku.net

 

作例

ハマったときの立体感がすごい

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絞り開放の解像は甘く、パープルフリンジが出やすい、周辺減光が激しいのが難点です。まさしくオールドレンズっぽい。

が、例えば上の写真の立体感なんかすごいです!

 

43mmの焦点距離で50mmレンズや中望遠レンズの立体感というのが、このレンズの醍醐味ですね!

 

実際FA limitedシリーズはコンピュータ設計より実写による調整を重視して、収差をほどよくコントロールすることで、立体感や抜けの良さを狙っています。

 

シャープネスより立体感を狙うことは今では考えられないですね。それゆえにFA limitedレンズは多くのファンがいます。ここにも。

 

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ボケがなんというか、独特なんです。

この43mmは場面によってざわついて2線ボケだったり、ボケが悪目立ちするんですが、嫌味がないというか。

 

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特徴のもう一つは、シャドウがストンと落ちます。

そこに艶かしさが入ってるのもいい。

 

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日陰を写せばコクがでるという写りですねこれは。

 

ここから、しばらく写真を見てってください。

ここまでもこれからも、全て絞り開放の写真ばかりです。

 

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ハマれば絞り開放からそこそこいいシャープな描写を見せてくれます。

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このイチョウの色はペンタっぽい。

 

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この木肌の色も。PENTAXのレンズやボディが出す森林の色はどのメーカーも敵わない。

 

 

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息子が走り去ってどうしようもないので、ここでちょっとだけFA 77mmにチェンジ。

他のFA limitedにレンズ交換しやすいのもポイントですね!軽いから気兼ねなくバッグに放り込めてしまいます(こうなると31mmも・・・?)。

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↑こちらの写真だけFA 77mm F1.8 limitedで撮った写真。43mmよりコントラスト弱めですっきりした描写。意外と性格が違って楽しい!どちらも捨てがたいですね!

 

スペック情報 

レンズタイプ 標準単焦点
焦点距離
APS-Cサイズ一眼カメラ装着時
43mm
66mm相当(35ミリ判換算)
開放絞り値 F1.9
最小絞り F22
画角 36.5°
レンズ構成 6群7枚
絞り羽根枚数 8枚
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.12倍
フィルター径 49mm
最大径 x 長さ 64 x 27 mm
質量(重さ) 155g

 

購入は中古がおすすめ

新品でももちろんいいですが、発売から長年経ってて人気のレンズのため、手頃な価格の中古品が豊富にあります。

わたしはマップカメラさんで、良品を4.3万円くらいで買いました。大体この辺が相場だと思います。

 

ブラックとシルバーの2色があります。シルバー人気も高いですが、個人的に黒いボディには黒いレンズかなと思ってブラックにしてます。

 

それにしても、ここまできたらFA31mmも行きたい。

が、デカくて高いんですよね。FA limitedでは一番解像度はいいらしいですけども、そこが踏ん切りつかないところです。

 

そんなこと言ってていつの間にか・・・と思いつつ、とりあえず43mmでスナップを楽しんで冬を過ごします♪

それでは!