こんにちは、まるしかです。
- カメラのステップアップがしたい!
- ソニーのα7Ⅲが気になるけど、予算的に厳しい・・・
- 今更α7Ⅱはどうなの?
わたしもそんなことを思いつつ、ペンタックスの一眼レフからα7Ⅱに変えました。
やっぱり、フルサイズ一眼はすごーく憧れだったからです。
一眼レフが重くて軽いのを探していたので、α7Ⅱはぴったりでした。
α7Ⅱは発売年が2014年ということ、後継機種のα7Ⅲがめちゃくちゃ人気で気になるところですが、α7Ⅱはまだまだ十分現役で戦えます。
何と言ってもお買い得!中古では10万切ってるんですねー。
【2020.4追記】記事を書いてから2年が経ち、新品価格は微減、中古価格は大きく下げ、8万円を切りました。
新品:¥112,800
中古:¥76,000(非常に良い)
※2020年4月 amazon価格より引用
新品価格で比べるとα7Ⅲの約半額、中古価格同士だと約1/3。
こうなってくると、
「初心者向け機材を買っても、どうせ中級機にステップアップするんだから、最初からいいやつを買う!」
そんな考えの初心者が手を出してもいいレベルの価格です。
そんなα7Ⅱをレビューします。
この記事を読んでる人は、APS-Cセンサーのカメラを使っている方が多いと思いますので、
フルサイズにしたらどうなったか?
を中心に書いていきますが、
正直に、
- α7Ⅱのいいところ
- α7Ⅲと比べて悪いところ
を書きます。
α7Ⅲとの違いが気になる方は目次から選択してくださいね。
α7Ⅱにしてよかったこと
軽くてコンパクト
本体のみ重量556gは一眼レフより圧倒的に軽い!
そして一眼レフと同じぐらいコンパクト。
(さすがにキヤノンのkissや、ミラーレス同士の比較では敵いませんが・・・)
一眼レフを使わなくなった理由の上位としてよく挙げられるのが、
「重くてかさばるから」
特に1kgを超えるとより感じます。わたしもそうでした。
実際は使用するレンズによって重量は変わりますが、
例えば人気レンズ FE 55mm F1.8 ZAとの組み合わせでは、1kg切ってしまう!
100g単位でかなーり体感は変わるので、
「フルサイズのカメラを使いたいけど、重いのはやだ」
という方はフルサイズミラーレス一眼。
値段も考えると、ソニーのαシリーズ一択でしょう。
画質はスマホレベルでもよくなってるのがわかる
APS-Cとフルサイズの違いを作例でチェック
「フルサイズは憧れるけど、画質的にはどうなの?」
という悩みはわたしもずっと抱えてました。
「APS-Cもフルサイズも、スマホやPCで見る限りじゃわからん!」
っていうサイトを見かけますし、APS-Cセンサーの方が全体的にレンズが安いので、本当にフルサイズにしていいのか不安なんですよね。
画質については撮った写真を見て頂くのが早いかと思います。
- APS-Cセンサーの作例(ペンタックスK-S2+シグマ30mm F1.4 ART)
- フルサイズセンサーの作例(SONY α7Ⅱ+SONY FE 55mm F1.8)
メーカーが違って色の出し方が違いますし、レンズも違う、技術も多少上がったということで、単純な比較は難しいですが、
- APS-Cセンサーでは赤系統の色が潰れてのっぺりしてる
- フルサイズセンサーの方が椅子の質感がある
この辺が違ってます。
要はフルサイズの方が色のグラデーションが細かいということなんです。
階調豊かとも言います。
白飛びしにくい
それとAPS-Cセンサーでは簡単に明るいところが真っ白になってしまう。
この写真なんか、空と海の境目がよくわからないくらい真っ白けっけになっちゃってますよね。
こういう白潰れがα7Ⅱにしてから起こりにくくなりました。
そもそも、露出を抑えめにして、後から現像で明るくすればいいじゃん。
と思うかもしれませんが、上の写真の場面で空をちゃんと写そうとすると、砂浜が真っ黒になり、後でも救えない程度です(強引にやるとノイジーになる)。
現像での画質劣化は体感的にフルサイズが圧倒的に有利です。
実は大きいセンサーほど初心者に有利なんですね。
暗いところのノイズが減った!
今までのAPS-C一眼レフでは、iso1600が限界で、それでもノイズが発生することもありました。
室内でブレない写真を撮ろうとすると、isoを上げざるを得なくて、1600は欲しい場面が多いんですよね。
それがα7Ⅱのフルサイズセンサーのおかげで
iso3200までなら許容範囲かな※
ぐらいになりました。
※ノイズも明るさによります。ライトのない薄暗いところだと、1600が個人的には限界ですね。
まあ、フルサイズの中ではあまり良くない部類なのですが
そこまで耐えてくれれば、夜中外を撮る場合でない限り十分。
この写真もiso3200ですが、パッと見、ノイズはありません。
いろんなレンズを楽しめる
今まで使っていた他社のレンズも、マウントアダプターを使えば装着可能
基本的に各メーカーが販売しているレンズは、そのメーカーのカメラにしか装着できません。
お客さんを離さないよう、当たり前といえば当たり前ですよね。
例えばキヤノンのEFレンズを装着できるのはキヤノンのカメラ。
それがミラーレスカメラならマウントアダプターと呼ばれる筒をレンズとカメラボディの間に咬ませることで、基本的にどのメーカーのレンズでも装着できる。
すでに他メーカーのカメラ・レンズを持っているけど、フルサイズミラーレスが気になるという方もマウントアダプターがあれば、手持ちのレンズを売らずにそのまま使えるんです。
※ただしAPS-C専用と書かれたレンズは、使用不可というか画面四隅が黒く写ってしまう。
しかもキヤノン・ニコンの2メーカーに限り、オートフォーカスや電磁絞り制御対応のものがあります。
- キヤノンの場合
シグマ マウントコンバーターMC-11
- ニコンの場合
Commlite マウントアダプターCM-ENF-E1 PRO
オートフォーカスが可能ですが、いずれも3〜4万円台とお高いです。
レンズ側にF値を手動で設定できる絞りリングがあれば、
- マニュアルフォーカスのみ
- 写真にEXIF情報が記録されない
となってしまいますが、ただの筒でも代用可能です。
↑キヤノンEFレンズ用。ソニーのαシリーズはFEマウントになります。〇〇-NEXというアダプターを選んでください。
こちらのK&F Conceptのマウントアダプターは、2,500円前後と非常に安価で売られています。
安くて精度がいいので、私もいくつかこのメーカーのアダプターを持っています。
※ただし径方向に多少のガタつきがある個体も。
撮影には問題ありませんが、気になる方は高価でより精度の高い日本製のアダプターの購入をお勧めします。
オールドレンズで楽しむ個性的な描写 (作例あり)
これはM42マウントのオールドレンズを装着した場合です。
ソニーのαシリーズといえば、オールドレンズも気になるんじゃないでしょうか。
なんたってフィルムと同じ焦点距離でレンズが使えますからね。
オールドレンズは当時の主流であるのと技術的な問題から、50mmの単焦点レンズが圧倒的に多いです。
APS-Cだと換算75mmになってしまいます。
その意味でオールドレンズを使うならフルサイズ機です。
- α7Ⅱ+Pentax SMC Takmar 28mm F3.5
- α7Ⅱ+Leica Summitar 50mm F2
- α7Ⅱ+Cosina Voigtlander Nokton Classic 35mm F1.4 SC VM(現代のレンズですが、クラシックな描写になる設計のレンズということで)
- α7Ⅱ+Leica Summicron R 50mm F2
現代レンズのスッキリ・キリッとした感じと違って、
どれもふんわりとした、なんともいえない描写。
α7Ⅱを買うなら、オールドレンズ遊びしなきゃもったいないですよ!
レンズ集めはほどほどに。
ピント拡大機能は使える
私の持っているレンズはソニー純正のFE 55mm F1.8を除いて、マウントアダプターを介して装着するためオートフォーカス機能はありません。マニュアルでピントを合わせていきます。
その際、ファインダーやモニターはやはり小さいので、どこにピントが合っているのか非常に見にくい。
ピント拡大機能はピントを合わせたいところを指定してライブ像を拡大できるので、手動のピント合わせが簡単にできます。
この機能は一眼レフにはない機能です。
ボディ内手ぶれ補正とともに、α7Ⅱを買ってよかったなと思う部分ですね。
絶対にピントが合っているという安心感はプライスレス!
α7Ⅲと比べてイマイチなところ
さて、ここからはα7Ⅱのイマイチなところを正直に話します。
価格で妥協したのだから、α7Ⅲと比べてどう劣る?を重視して書いていきます。
昨年よりα7Ⅲを導入することになりましたので、実体験で感じた比較です。
↑こちらも比較記事ですが、α7Ⅲのより細かい良い点に触れてるのが、この記事との違いです。
AF性能:シングルAFはそこまで差はないが・・・
α7Ⅱとα7Ⅲの最大の違いはオートフォーカス(AF)です。
価格差の大部分はここ。
ただ、シャッター半押しでピントを合わせるシンプルなシングルAF(AF-S)は、そこまで違いを感じませんでした。
なので、例えば人を撮影するなら、相手があんまり動かなければそこまで気にしないです。
最大の違いは、AFを追尾し続ける、コンテニュアスAF(AF-C)。
特にソニー純正レンズを着けたα7ⅢのAF-Cは、凄いを通り越して、ちょっとびっくりしますね。
それに比べるとα7ⅡのAF-Cはちょっと動きが大きいと追えなくなるレベルです。
こどもを撮るならα7Ⅲでしょうね。
もし予算が厳しいけど、AFはいいのが欲しいというなら、APS-Cになりますが、α6400が機能と価格のバランスが取れてます。
バッテリーの消耗が激しい(けどそこまでじゃない)
ミラーレスカメラの最大の欠点がバッテリー持ち。
α7Ⅱももれなく当てはまり、どのレビューを見ても「バッテリーがダメ」。
体感では、α7Ⅲはα7Ⅱの1.5倍程度の電池持ちです。
α7Ⅲなら、電池での不安はありません。
しかし、α7Ⅱもそんなにダメかなあと思います
私の経験では、さすがに丸一日の撮影には耐えられませんでしたが、
2〜3時間程度なら余裕で持ちます。
普通の人の撮影時間なんてそんなものかと。
スマホと一緒で帰ったら充電すればいいんです。
なので、撮影にそんな時間かけないよーという方は、無理に予備バッテリーを買う必要はないです。
心配な方、がっつり撮影する方は純正のバッテリー+チャージャーセットか、
安く済ませたいなら中国製のこちら。
フルサイズ機にしては高感度耐性が平凡
フルサイズは一般的に高感度耐性が高いのですが、α7Ⅱはiso3600がノイズが目立たない限界です。場合によっては、1600が許容できるかなーということも。
正直そんなにすごくない。
α7Ⅲの記事で実際に比較検証しましたが、
α7IIIに変えて良かったポイント。α7Ⅱと比較してみました - まるしか Photo & Art Blog
薄暗いところでは、2段分の違いがあります。
例えば、α7Ⅱのiso1600とα7Ⅲのiso6400はほぼ同等のノイズ量です。
それだけα7Ⅲは暗いところに強いのです。
ただし、基本的にiso2000以上を使う場面がそこまでないです。
α7Ⅲのiso1600はかなりノイズが少なく綺麗な写真が撮れますが、α7Ⅱも拡大しなければ検討していると思います。
持ちにくい
軽くてコンパクトなのはいいのですが、代わりに持ちにくくなっています。
上の写真は以前持っていた一眼レフと高さを比べたものです。持ち手の高さが低くなって、ガシッと持てない。
特に小指が問題。完全に余ります。
そこでこちらの3,000円くらいで買える小指置き(L型プレート)を使えば、
これで手へのフィット感が格段に向上します!
詳しくは下の記事で
ちなみにα7Ⅲは若干グリップが深くなって、わたしはプレートなしでも問題ないかなと思ってます。
α7ⅢのL型プレートは、三脚への取り付け強化の目的で導入しています。
シャッター音が軽い
「カシャン」という軽い音がちょっと安っぽいかな。
前にキヤノン機で撮ってたおじさんを見たことがありますが、「パチリ、パチリ」と非常に上品なシャッター音で、これは撮ってて楽しいだろうなと思いました。
機材の操作感は使ってく上で非常に大事なので、カメラボディーに関しては必ず店頭で撮った感じを確認してください。
α7Ⅱもα7Ⅲも共通してイマイチなところ
4000万画素オーバーの高画素Rシリーズが気になる
α7Ⅱもα7Ⅲも、約2,400万画素と画素数は平均的なスペックです。
APS-Cからα7Ⅱに変えて画質が良くなったと書きましたが、
綺麗に写る場面が多くなった。
という表現のほうが正しいです。
αでも、Rシリーズのような4000万画素超えになるとおそらく全然違うと思われます。
ただ値段が倍以上なので、よく考えて選びましょう。
スマホやタブレットサイズでしか写真を見ないなら高画素は必要ありませんので。
でも、Rシリーズは拡大しても解像してる!感動する!っていう意見がちらほらあって、悩ましいところですね^^;
もしスナップとか景色しか撮らないよっていうのであれば、α7RⅡなら、
新品:¥195,827
中古:¥139,800(非常に良い)
※2020年4月 amazon価格より引用
α7Ⅲと同じくらいの値段なので、高画素が欲しいなら考えてもいいかもですね。
センサーによくゴミが着く
一眼レフはミラーのおかげで、直接センサーにホコリやゴミがつきにくい。
けれど、ミラーレスはレンズを取り外すとすぐセンサーです。
レンズ交換中にしょっちゅうゴミがついちゃいます。
そうなると、撮影した時にゴミが影になって写っちゃいます。
特に絞りをF16以上絞った時にはっきりわかってしまう。
ゴミはブロワーだと飛んだゴミが内部に入り込む可能性があるので、粘着棒で取ります。
O-ICK1。通称ペンタ棒。
これが非常に便利で、簡単。
- 粘着部分をペタッとセンサーにくっつけて剥がす
- 付属の粘着シートにゴミを移す
たったこれだけでゴミがよく取れる。
くれぐれも力を入れないでください。
触る程度でもひっつきますので。
α7Ⅱにオススメのレンズ
今はTamron 28-75mm F2.8 Di III RXDか、FE55mm F1.8 ZA
α7シリーズには、
- FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
がついたズームレンズキットも発売されています。
しかし!あんまり評判が良くない・・・
フルサイズの良さを消してしまうとも言われています😭
予算がなければ仕方ありませんが、今オススメなのは、
タムロンの標準ズームレンズ。
F2.8で標準の焦点距離をカバーするズームレンズが、今amazonで8万円ですね。
お買い得以外言いようがないです。
それと、長年人気の単焦点レンズ FE 55mm F1.8 ZA。
最初の方に作例で登場しました。わたしがα7Ⅱと一緒に買ったレンズです。
このレンズ、写りがすごい割りに安い(といっても7,8万ですが)。
そしてAFが凄まじく速いです。
とにかく画質を優先するなら、こっちですね!
FE50mm F1.8など、単焦点レンズなら純正レンズも安い
- 標準50mmが3万円切っている。
- ポートレート用レンズが6万円
コスパが高いと噂の描写が気になるレンズ。人気があっていつも品薄状態。
- 広角レンズが5万円台
28mmは写る範囲がスマホと同じなので使いやすい。かつF2.0という明るさなのでボケもバッチリ。このレンズ欲しいかも。
純正レンズは高い高いと言われがちですが、ズームじゃなければ、単焦点レンズは安いのがあります。
特に50mm F1.8はオートフォーカスの遅さに問題があるようですが、写りは価格以上らしいとのこと。
中古ボディ+50mm F1.8で10万円くらいになるのでとにかく安く済ませたいなら選択肢としてありですね!
オールドレンズもいいですよ
オールドレンズ専用にαを買う方もいます。
さっき作例でお見せした通りです。面白いですよ〜
買った中で一番は?と聞かれたら、これかなー。
安くライカレンズが使えるのはやっぱりいい!
当ブログのオールドレンズ記事はこちらから↓
オールドレンズ カテゴリーの記事一覧 - まるしか Photo & Art Blog
最後に
長文お粗末様でした。
ここまで値下がってしまった今、α7Ⅱという選択肢は有りかと思います🤗
予算を考えてしっかり選びましょうね。
【2019/8/13 追記】α7Ⅲを購入しました!やはり素晴らしい機種です。