こんにちは、まるしかです。
新年の挨拶記事でこんなことを書きました。
200mmのレンズでは、風景は十分でも鳥のドアップはトリミングしないと厳しい。
そうなると100-400mmが欲しくなるわけですが、ソニーのGMレンズは素晴らしい描写だけど高すぎ・・・と思ったら、
2019年半ばにタムロンからソニーのフルサイズEマウント用レンズ「100-400mm f/5-6.3 」が登場する!? | CAMEOTA.com
このレンズが出たら即買いたい! 息子の好きな新幹線も狙えそうなので🤔
いつまでたってもタムロンの情報は出ず、代わりにシグマから100-400mmのソニーEマウント版が出てしまいました!
純正100-400GMの半額以下、約10万円ですよ!買ってしまいました!
うちのFE 70-200mm F4G OSSと比べてみても、そんなにサイズ感違わないです。
超望遠にしてはコンパクトでしょう。普通にバッグに入ります。
そして約1.1kgとそこそこの軽さ。
それではレビューします。
外観・機能〜直進ズームが超便利
インナーズームではないので、400mm時では上の写真のように伸びます。
が、それを逆手にとって、シグマのバズーカレンズの便利な機能「直進ズーム」!
フードの凹みに指を引っ掛けて前後するだけで焦点距離が変わる機能です。
これがすごく便利でした!
100mmから400mmへとっさに動かしたい時、ピントリングだけの操作では間に合わない場面があります。
逆も然り。被写体を見失ったときに素早くリカバリーできます。
直進ズームはその点素早く焦点距離を変えられるのでいい。
α7Ⅲに装着した場合、レンズ先端からアイピース部までの長さは、
- フードありだと31.5cm
- なしだと26.5cm
です。小型のバッグにも難なく入るサイズですね。
ボタン類は充実しています。
- FOCUS AF/MF:AF/MF切り替え
- ピント合掌範囲指定:最短-6m、6m-無限大、全域
- AFL:AFロック
- OS:手振れ補正モード。通常は1。流し撮り用が2です。
ちなみに上の方にあるのはピントリングロック。
直進ズームの欠点である、勝手にズームが動いちゃう問題はロックで解決。
その他の情報
- フィルター径
φ67です。
最近67mm径のレンズが純正、サードパーティー問わず多い気がします。とてもハッピーですね。
わたしの手持ちレンズだと、Curl Zeiss Batis 2/40 CFとSONY FE 20mm F1.8Gが共通して67なので、保護フィルターを使いまわしてます。
- 焦点距離と解放F値
100-110mm | F5 |
---|---|
110-235mm | F5.6 |
235mm- | F6.3 |
もう少しF5の範囲が広かったら良かったですね〜。
ここは軽さとトレードオフかな。
- 最大倍率
1:4.1倍です。
折り目のない旧千円札が貴重すぎて撮ってみたら、このサイズが最大倍率でした。
- 三脚座
三脚座は別売りとなっています。わたしはα7Ⅲ用のL型プレートにノーダルスライドプレートをつけて三脚座代わりにしていて、今のとこそれで不満はありません。
鳥や飛行機を撮るのに三脚が必要なら、ジンバル雲台が便利です。
そのあたりの追加機材はパノラマ撮影用と共通です。
下の記事で紹介していますのでご参考までに。
作例
新幹線が簡単に撮れる
F6.3, 263.5mm, 1/800sec., iso500
7月にデビューしたてのN700S!諦めかけてたから嬉しかったです😂
全然準備してないところを不意に現れたものだから、この写真、左手に息子を抱っこしつつ片手で撮れてしまいました…!さすがライトバズーカ。
それにしても描写、いいですよね!
流石にGMには負けてしまうんでしょうけど、絞り開放でこれなら文句ないです。
また、iso少し上げてSSを稼ぎ、去り際の撮影とはいえ、AF速度・精度共にいいことがわかりましたでしょうか?
ここには載せませんが、人を撮るとき、α7Ⅲなら瞳AFが発動します。
感覚では純正レンズとそこまで違いはないレベル。
向かってくる方は準備が追いつかずピントはずれでした。。。撮影位置がトンネルに近すぎて察知するのが遅かったですね。反省。
F6.3, 261.9mm, 1/640sec., iso500
N700Aですが、ピントが合った例。N700SとAで微妙に違いがあります。
F5.6, 198.6mm, 1/1250sec., iso500
F6.3, 400mm, 1/200sec., iso500
さっきの260mmに続き、200mm、400mmで撮った写真を並べてみました。
望遠側でもあんまり描写力は変わらないですね。
どの焦点距離でも高画質なのはすごい!
F6.3, 400mm, 1/160sec., iso500
400mmの圧縮効果は強烈。これ使って風景も全然あり。というか撮る予定です。
F6.3, 400mm, 1/400sec., iso800
別日、仙台駅にて。はやぶさがいい感じに撮れました。
絞り値での描写の変化
- F5.6(絞り開放)
- F10
トリミングしてみると、文字の部分は解像度になんら変化がありません。
絞るのは被写界深度を出したい時ぐらいですね。
収差
収差に関しては望遠側の焦点距離で糸巻き収差が顕著になります。
上の写真のような垂直があるとわかりやすいです。
Lightroomで歪曲補正し直した例。そろそろLightroomでプロファイルが割り当てられると思います。
200mmと400mmの画角の違い
超望遠を買う人って、200mmまでの望遠レンズの買い足しが多いのかなと思います。
なので画角を写真で説明します。
- 200mm
- 400mm
特にこのおじさんに意味はありません。
だいたい200mmの1/4のサイズが400mmと言えそうです。
こちらのサイトで計算すると、
200mm→水平:10.2855° 垂直6.86726°
400mm→水平:5.15314° 垂直3.43672°
なので、数字的にも合ってるみたいです。
ちなみに55mmと200mmの違いは過去に行ってました。ご参考までに。
その他ギャラリー
F5.6, 159.6mm, 1/400sec., iso400
圧縮効果が楽しい。
F6.3, 360.1mm, 1/2500sec., iso400
遠くを飛ぶ小さなトンビに対しては400mmで狙っても小さいままでしょうね。
ずっと大きな飛行機、止まっている鳥なら大丈夫そうです。
AFについては、α7ⅢのAF-Cとこのレンズの組み合わせだと、かなり楽勝でピントが食らいつきます。
【追記】動物園で意外といい
動物をアップで撮るなら、400mmまであったほうがいいことがわかりました。
隣の草にピンが迷ってしまいました。こういう時α6400のリアルタイムトラッキングがうらやましくなります。
このライオンは1.5倍クロップしてます。それでもこの解像度です!
似たようなレンズ比較
レンズレビューで恒例となりました、他の似たようなレンズと比較しますコーナー!
Sigma 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM [キヤノン用]+Sigma MC-11マウントアダプター
比較候補の筆頭はこちらのレンズでしょう。
ほぼ同スペックの一眼レフ向けが2017年に先行して発売されています。
キヤノンEFマウントなら、マウントアダプターMC-11を間に噛ませればソニーαに装着できます。
差額は2~3万円。
他のEFレンズを持っていてすでにMC-11が手元にあるなら、この差は無視できません。
違いは
- ミラーレスのAF性能を十分に活かせない(価格コムレビューより)
- 145g重い(今回のFEマウント版:1140g、EFマウント版+MC-11:1160+125g)
- 9.1mm長い(今回のFEマウント版:199.2mm、EFマウント版+MC-11:182.3+26mm)
この差を考えると無理に一眼レフ版を買う必要はないかなと思いますが、超望遠はたまーにしか使わなくてコスト重視ならありですね。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
純正レンズはGMしかありません。ラインナップ的に少し安めのGレンズは出ないはずですので、純正との比較は必然的にこちらのレンズです。
描写とか開放F値とか基本的なスペックはもちろんのこと、1.4倍と2倍の純正テレコンバーターに対応しているのが最大の強みですね。
シグマの100-400mmはソニーEマウント版はライセンスの関係でテレコンが作れないらしいので。
シグマの100-400mmに対して
長さは5.8mmのUP、重さは255gのUP。価格は倍以上です。
本気で望遠に取り組むならGMですね。
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
焦点距離が600mmまであるFE 200-600mmもちょっと考えていました。
こちらもテレコンバーターに対応しているため、最長で1200mmまで伸ばせる拡張性が魅力です。
ネックは
318mmの長さ、約25万円、2115gの重さ
です。調べたら予想以上に相当重かった。
わたしはそこまで本腰入れて撮らないかなと思って候補から外しました。
最後に
三脚座は下なんですが、1.1万円するんですね・・・。しかもamazonだと取り扱いなし。
sigma 105mm F1.4 DG HSMの付属三脚座と共通らしいです。
下のamazonリンク先にF-Fotoの代替品があります。
キヤノンEFマウント版のものですが、ソニー版も共通して使えるものです。
6,000円台でアルカスイス互換性があるので、三脚座を買うならF-Foto代替品ですね。
まだちょっと使ったばかりなので、詳しい性能や追加の作例はおいおい足していきます。
とりあえずは気軽に持ち出せる超望遠としては、このレンズ一択じゃないかなと。
それでは!