まるしか Photo & Art Blog

一眼撮影と美術展感想がメインテーマの、ちょっと突っ込んでみたブログです。

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【RAW現像】360度カメラtheta Z1をレビュー!【theta Vとの比較も】

Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

360度カメラって、安めのコンデジレベルの画質じゃないの?

そう思っていました。goproみたいなイメージです。

しかし、フラッグシップ機theta Z1の話を聞き、がぜん興味が出てきました!

 

1型センサーでRAW撮影が可能(どちらも360度カメラでは初!)

 

 RAWで撮影できるということは、現像ソフトで好みの画像に仕上げることができます。

ノイズレスで。

星空も綺麗に撮れるんじゃないか・・・!

 

そう期待して星景撮影にもチャレンジしてみました!

 

※株式会社ウィンランド様より機材をレンタルさせて頂き、試用しました。

 

 

theta Z1とtheta Vの外観

使った機材はtheta Z1とtheta Vです。

theta VもZ1が出るまでは上位機種でした。

今回Z1とVの撮影比較も行なってます。

 

_DSC6206

中央がtheta Z1、左がtheta V。

大きさ比較でankerのモバイルバッテリーを置いてみました。

このバッテリーはほぼスマホサイズです。theta Z1は最上位機種らしく、360度カメラでは一番重い(約182g)のですが、気にならないレベルです。

 

IMG_2115

theta Z1の方は液晶表示が付いています。

また、マグネシウムボディで、表面がシボ加工。高級感があります。

 

_DSC6207

レンズの大きさも結構違いますね。ちなみに360度カメラの原理は、

 

R0010955スティッチング前

RAW画像を見るとわかると思います。展開図になってます。

2枚の円周魚眼レンズで同時撮影→継ぎ目を合わせて補正で滑らかにする。

すごいことを考えるものですね!

 

専用アプリでwifi接続し、操作も基本スマホから行います。

 

欠点としてはレンズが傷つきやすいです。今回のレンタル品も傷があり、多少写りに影響しました。

 

_DSC6202

付属のソフトケースで持ち運びます。

 

_DSC6213

専用の自撮り棒があります。頭上に持ち上げて、スマホから操作すれば、空から見下ろされるような写真が撮れます!

 

それでは作例に参りましょう!

 

作例①夕方の風景。theta Vも健闘

新幹線ホームでまずは試し撮りです。年始の17時手前、空は意外と明るい。

※Z1はRAW、Vはjpegからadobe lightroomで現像しています。撮影者はモザイクをかけてます。

thetaZ1jpgsample - Spherical Image - RICOH THETA

F2.1 1/60秒 ISO640

ISO640ですから多少ノイズはありますが、そこそこみれる絵だと思います。

 

次はtheta Vの作例です。

thetaVsample - Spherical Image - RICOH THETA

F2.0 1/30秒 ISO250

ごめんなさい、ISOを揃えておけばよかったですね。ノイズ感はあまり変わっていないから、Z1は優秀と言えます。

また、Vで写した空はやや不自然で、ところどころパープルフリンジが目立ちますね。

ただし全体的に見れば、Vも健闘してます。

 

作例②夜景

theta Z1とVの画像比較

thetaZ1jpg - Spherical Image - RICOH THETA

F5.6 1秒 ISO100

設定値を見て気づきましたか?実はF値を変えられるのもtheta Z1唯一のメリットなんですよ!やはり絞った方がくっきりします。

正直F5.6より絞ることができたら、車のライトをレーザービームにできて面白そうですが、それは次の機種に期待するとして・・・

 

地面に置いてもいいし、三脚穴が本体底面にありますから、三脚でしっかり固定すれば、夜景でも長秒撮影でノイズを少なくできます。

 

次はtheta Vで撮った写真です。

thetaV #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

F2.0 1/4秒 ISO100

そこそこ見れますね。近くのウッドデッキの質感も悪くありません。

 

ただし細かく見るとやはりレンズ性能がZ1より劣ります。信号機の光からゴーストが発生したり、遠景の解像度が足りなかったり。 

 

撮影者消し。ぼかす、Time Shift Shooting

さて、360度カメラの宿命の話に移ります。

撮影者の映り込みです。手持ちでは、頭の上で撮影すれば顔は写りづらくなりますが、ちょっとカッコ悪いです。

 

IMG_2149

※キャラクターは後から付け足したものです。

theta Vの写真で使用したのは、アプリのぼかす機能です。指でなぞったところがモザイクになります。

 

theta Z1ではTime Shift Shootingというプラグイン機能を使うことで、撮影者が完全に消えます!これ、めっちゃ重宝します!!

(PCからプラグインのダウンロードが必要です。後でtheta Vでも使えることを知りました😅)

 

簡単に言うと、フロントレンズだけで1枚目を撮って、〇秒後にリアレンズで2枚目を撮り、つなぎ合わせる機能です。タイムラグの秒数は自分で設定できます。

撮影者はレンズに映り込まないよう移動すればOKです。

 

Z1のRAW現像の威力がここで発揮

thetaRAW現像

記事TOPの360度画像はlightroomでRAW現像しています。

編集しても画像劣化がほとんどないのはやはりメリットですね!

 

RAW画像の現像は展開図で行うと最初の方に書きました。

jpegでは自動で360度用の画像につなぎ合わせ(スティッチング)が行われます。

しかしRAWでは、専用ソフトRICOH THETA Stitcherを使って、自分でスティッチングします。

スティッチング

360度で写るから、被写体を真正面に撮るのが基本です。

しかし、微妙にずれることもあります。

上の画像のPitchとYawをいじると、回転方向と横方向に画像を微調整できるので、修正が効きます。これもRAWで撮るメリット!

 

 

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

F5.6 1秒 ISO100

 

作例③星景

求めていた360度の世界!

thetaZ15stack #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

F2.1 60秒 ISO1000 5枚スタック

スタックとはなんぞや?という方は下の記事をcheck

星空写真のノイズ除去に。Starry Landscape Stackerを試してみた【mac用ソフト】 - まるしか Photo & Art Blog

 

予想以上に雪深い年だったので、関東に戻って星景撮影にTRYしました。

スマホでご覧の方は、ぜひ家のPCフルスクリーンで鑑賞してみてください!

こういうのが欲しかったんです!

 

大きい画面だと、オリオン座の左を横切る冬の天の川がうっすら見えます。

 

スマホでは360度画像を持っている本人しか体験できませんが、VRビュー機能を使います。すると、スマホを向けた位置に画像がVR表示されます!星空の画像だと感動的なので、thetaを手に入れたら、VRビューも試してみてください!

 

最長の撮影時間60秒では、拡大したとき星の流れがやや気になりますが、許容範囲です。嫌な方は30秒だと緩和されます。

 

星の撮影ではTime Shift Shootingが使えないので、今回はトイレの影に隠れてました。工夫が必要です。

結構距離がありましたが、wifiが届いて撮影できました。

 

60s×1 - Spherical Image - RICOH THETA

F2.1 60秒 ISO1000 1枚撮り

1発撮りではノイズがありますが、これでも全然いいですね。

 

thetaV - Spherical Image - RICOH THETA

F2.0 60秒 ISO1000 1枚撮り

流石にtheta Vだとjpegからの現像ですから、このくらいになっちゃいます。

ハイライトがすっ飛んでるのはZ1とVのレンズ性能の差もあります。

wifiの届きもZ1より悪いのもわかりました。

 

とりあえず座って撮影しました。プラグインUnderside Coverをダウンロードして使うと、カメラの真下にロゴなどを差し込めて、三脚や撮影者を隠せるそうです。

 

星を長く撮るなら、給電しながらの撮影がいい

thetaはZ1もVもものすごい勢いでバッテリーが減っていきます。

そのため、星空撮影とくに軌跡を撮るにはちとバッテリー不足なので、モバイルバッテリーで給電しながら撮りたいところです。

 

レンタル1式に入っていた自撮り棒をうまく三脚代わりにしようと思ったら、

_DSC6212

このようにUSB typeCの差込口が見えるようにできるのですが、実は干渉して入りません。

そこでジョイントが必要になります。

 

 

これがあれば、三脚に取り付けてもUSB給電が可能です。

 

twitterやinstagramに画像をアップするなら、スマホアプリtheta+でリトルプラネット編集も面白い

facebookやLINEでは360度画像としてアップできます。

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↑LINEの画像選択の画面。各画像の左下にある地球儀マークがあれば、360度回転可能。

 

この記事のように360度画像をブログに貼りたいなら、pc版thetaアプリから、theta360.comに投稿します。すると、URL貼り付けができるようになります。

 

ただしtwitterやinstagramでは、360度画像は投稿できません。

よって、theta画像は例えば、リトルプラネットに編集して投稿します。

その編集ができるのが、スマホアプリtheta+です。

 

編集すると・・・

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ジョジョ立ちしている銅像があると、まさにスタンドのようですね。笑

 

theta+で作成したリトルプラネット画像は縦位置です。

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もし、2つ上の写真のようにしたかったら、横位置で編集・保存して、後で90度回転します。twitterだと横の方がいいかも。

 

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逆リトルプラネットもいいですね!小さな世界をのぞいている感じ。(後で編集で周辺減光してます)

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星の撮影写真だと、リアルにリトルプラネットになります!

 

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ただし、単に魚眼レンズ風に仕上げたくてもできません。

上の画像は、thetaアプリで360度画像を動かしてスクショしました。

 

スペック詳細はAmazonで 

付け加えるなら、動画はどちらも同じ4Kが撮れて、4方向マイク付きです。

動画だけなら同スペックです。

 

 

 

最後に

現像ガッツリやりたいなら、theta Z1しか選択肢がありません!

起動が遅いこと、バッテリー持ちが悪い、高価などの欠点はあります。

しかし、高画質の360度画像には変えがたいかと。 

 

PCで大画面鑑賞、おすすめですよ!

それでは! 

 

2020年のベストショットと資格結果報告と来年の抱負と

こんにちは、まるしかです。

 

今年はコロナの影響もあり、気軽に夜活をすることもできずでした。

なんたって、それで体調を崩してコロナかどうか不安になるのは嫌ですからね!

そのため、ちゃんとした野外撮影自体、下半期はなく、今回のベストショットはほぼ上半期のものとなりますが、ご紹介します。

 

ベストショットのあとは、以前報告させて頂いたフォトマスター検定/美術検定の結果報告、

最後に来年の抱負を語りますのでお付き合いください✋

 

 

2020年のベストショット

_DSC0803-Pano-Edit-2

ソフトフィルターを使用。Curl Zeiss Batis 2/40 CFにてパノラマ撮影です。

 

東名を望む高台から。場所は詳しく言えませんが、わかる人はわかるかも。

ここの夜景が素晴らしく、また、条件がいいと星空が綺麗なので通ってました。

_DSC1502-Pano

こちらが2020年のベストオブベストですね!

自信があったのでKANIさんのところのコンテストに応募しましたが、ダメでした。

でも夜景と天の川というテーマはとても好きなので今後も撮り続けたいと思います。

 

_DSC1082

別パターン。雲海が夜景をマイルドにしてくれます。

夜空は快晴だけが勝負じゃないですね、ということを学びました。

2月ごろから夜明け前の天の川の季節なので楽しみです!

 

_DSC1097-Pano2

夜が明けても綺麗。

上下は黒帯をつけています。やり方は下の記事にて。

 

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_DSC1039-2

こちらは有明にて長時間露光を試した時のですね。

上の写真は普通のシャッタースピードでしたが構図が一番良かったです。

この構図のまま長秒を試しておけば良かった😅

 

_DSC1041-2

こちらが長時間露光した例。この手の写真て現像も大事ですね。

アキラ・タカウエさんのようなツルッとした感じに仕上げるのはどうするのでしょう?

この時は追求しきれませんでした。再トライしがいのあるテーマです。

 

_DSC1054

こちらは晴海埠頭にて。あのジャングルジムみたいなモニュメントがリフレクションで映える写真で人気ですよね。私が行った時も所狭しとカメラマンが並んで撮ってました。

 

実際はあのモニュメントもちっちゃくて、リフレクションもただのため池で作られるなんて・・・とちょっとショックを受けました💦

 

上の写真は未熟ですが、うまい人は壮大な感じに仕上げるんですよねー。すごい。

 

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_DSC1623のコピー

コロナが本格的になりつつある頃。今年は大した桜が撮れませんでした。

来年も難しそう。

_DSC2059-2

アジサイは花の中でもトップクラスに好きです😊

雨の似合う花っていいですよね。ほんとは前みたいに雨の中で撮りたかった。

 

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上の記事で紹介したイメージはいつか!いつか撮りたい! 

_DSC2166

拝読しているはてなブログの読者さん(id:YoroConさん)記事で紹介されていた、超写実絵画の森の絵がとても印象的だったので、それを写真にしてみたいと思ったのがきっかけです。

レタッチも凝りました。詳細は以下にて。

 

www.maru-shikaku.net

 

超写実の絵って、写真と何が違うの?と思っていたのですが、絵画ならではの自由な構図が表現しやすくて、これはこれでいいなと考えを改めた一年です。

超写実絵画が常設展示されているホキ美術館は、ちょっと遠いけど行ってみたいですね!

 

_DSC2742

sigma 100-400 dg dnを買って最初の大物がこちらです。

N700S。2020年7月に一般車両としてデビューしました。

たまーに走ってますが、やはり数は少ないので撮れた際はラッキー。

 

今度はドクターイエローを撮りたい。土日に運行予想日が重なるのってかなりレアなんですよね〜。2021年中には撮れるかな。

 

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夏。と言えば、天の川。今年もいろいろ撮りました。

 

_DSC4002-Edit

宮城蔵王の山頂にて撮った天の川アーチ。

流星群の日に行きました。流れ星が見えたし撮れたのは嬉しかった。

 

_DSC4194-Min Horizon Noiseのコピー-Edit

(写真右上端に一つ)

 

ですが、それにも増して、肉眼で天の川アーチが見えるだけで、とても心が洗われる気分でした!!

星を見るのは楽しいね😊

結構首が疲れるので、寝っ転がって見れるような装備を試そうかな・・・

 

_DSC3277-2

帰省した際のメインは上の星空だったのですが、おまけで松島の爆焼け!

「フッ」と空全体が赤くなるのを生で体験しました。神秘としか言いようのない瞬間です。

ちょっと狙っていた構図とは違ったので、もう一度行きたいですね。

 

ベストショット紹介の最後は天体イベントについてです。

今年は数多くのレアイベントがありましたね。

直近では12/22 木星と土星の超接近。グレートコンジャクションとも言います。

撮れなかったけど・・・😂

 

占いの世界では、12/22以降、風の時代の到来とも言われていて、今後は「権力と所有」という価値観が徐々に弱くなって、流動的で自由な雰囲気になるようです。

 

個人からの発信が当たり前になる時代です。受け身になるなということですね。はてなブロガーさんは大丈夫、やっていけますね!

 

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部分日食。雲が邪魔して苦戦した記憶があります。

調べたら6/21のことだったのですね。そんな前か。

_DSC2943

そして7月のネオワイズ彗星!

大イベントに一般の方もこぞって集まりました。

撮ってたらいろんな人が寄ってきて、見える?見える?と話しかけてくれました。

彗星がちっちゃくて位置がつかみづらかったんですよね。

 

こんなに話しかけられたのは、カメラを趣味にして初のことです。

ちょっと得意げに返答した1日でした。

 

フォトマスター検定/美術検定 結果報告

 

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結果は、

フォトマスター検定 1級/準1級、美術検定2級/3級

どれも合格でした!!㊗️

 

どれかはダメだろうな〜特にフォト検1級は。と思ってたので素直に嬉しい!

その手応えは合ってて、今年のフォトマスター検定1級の合格率は22.15%だったようです。

 

大体3割程度の合格率で推移してたのですが、去年が50.10%という甘々レベルだったからでしょう。今年はがっつり難しくしたようですね。

 

美術検定も嬉しい!2級を合格すると1級の受験資格が得られます。

記述式のみでアートイベントの企画力も問われる厳しい試験です。今年の合格者は20人程度だとか。

 

フォト検も1級を受かると受けられるEXがあるのですが、そちらはよして、来年は美術検定1級一本で挑みたいと思います👍

 

今後受ける方のために検定の詳細を書こうと思っているのですが、まずはご報告まで。

 

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追記:フォトマスター検定は証書も来ました。わかっていたけどキッズパジャマみたいな柄がなんとも言えない…

 

 

来年の抱負

昨年書いた抱負についてですが・・・

  • 美術についてkindle本を書く

とまあ、大それたことを言っていました。全然できていません。というか、能力的に厳しかったです。

 

2020年はわたしの力量不足を感じた一年でした。美術史の知識が虫食い状態でしたので。

その点、今回の美術検定の勉強で大体の流れは掴めたので、とてもいい機会でした。

 

また、 

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こちらの記事が好評ですので、方向性としては間違ってなかったと思います。

これくらいの文章量をいくつか集めれば本になります。地道に進めていきたいですね。 

 

多分、これで2020年最後の投稿となります。

来年こそは新型コロナのワクチンができて欲しいですね。

それでは良いお年を!

 

Pentax FA 43mm F1.9 limited の魅力【レビュー】

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※ソニーαに装着しての記事です。

こんにちは、まるしかです。

 

ペンタックス→ソニーという遍歴のわたしは、マウント替えしてもPENTAX FA 77mmを使い続けていました。

それくらいFA77は、特にボケ質が好きで使っていたのです。

 

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が、77mmは子供を撮るにはちと遠いなーと感じてて。

 

FA limitedは他に2つの焦点距離があって、もちろん惹かれていました。

ソニーユーザーとなった今更・・・と思っていましたが、オールドレンズとして使えばいいじゃないか!と考え方を変え、決心したのが今回のFA 43mm F1.9 limitedです(一応発売から約20年経ってるので)。

 

  • 50mmよりやや広いのが好みに合う
  • 155gの軽量パンケーキレンズ
  • 中古は安い

 

伝説的なFA 31mmと迷いましたが、上記の点でFA 43mmにしました。

薔薇に紅葉と撮りながら、立体感がいいレンズだなと思いました!それではレビューです。

 

 

外観

_DSC5232

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フルサイズ対応のレンズとは思えないパンケーキレンズです。FA limitedシリーズはコンパクトな面子ですが一際目立つ小ささ。

ちっちゃ可愛いかつ距離指標がゴツゴツしてる見た目もポイント。アルミ鏡筒というのも所有欲を掻き立てます。

 

付属の専用フードは衝撃をガードする目的でしか使えない短さですが、コンパクトさを重視するならありかなと。内側が起毛してて、なんちゃって本格的です。

 

金属製のかぶせ式キャップがついています。内側がビロードになっていて、フードにかぶせるときの感触が心地いいのもポイントです!

 

開放のF値がF1.9ていう変な数値ですね。

焦点距離も43mmって中途半端。これはフルサイズセンサーの対角線長さとほぼイコールなんだそうです。真の標準画角とのこと。

 

50mmのレンズって、作りやすいからそのまま標準レンズになっちゃった歴史がありますからね。確かに人間の遠近感に近い写りですけども、個人的にはちょっとだけ画角が狭い。

 

今はCurl Zeiss Batis 2/40 CFという焦点距離40mmのレンズをメインに使ってますけども、使いやすいです。昔Sigmaの30mmのレンズをAPS-Cで使ってて、フルサイズ換算45mmで好きな画角でした。

40mm台のレンズが好きなんだなと思って、この43mmを買いました。結果的にはやっぱりしっくりくる画角です。

 

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SONYのα7Ⅲにアダプターを介して装着すると、パンケーキの意味が薄れてしまいますが・・・。

それでもちっちゃいですね。フィルター径49mmだからね

写真のようにKマウントレンズ→Mマウントアダプターを経由して、テックアートのLM-EA7を使えばオートフォーカスだってできるし、最短45cmという若干寄れない弱点をカバーできます。

 

ちょっと出っ張りが気になりますが、とてもいいアダプターです。 

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作例

ハマったときの立体感がすごい

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絞り開放の解像は甘く、パープルフリンジが出やすい、周辺減光が激しいのが難点です。まさしくオールドレンズっぽい。

が、例えば上の写真の立体感なんかすごいです!

 

43mmの焦点距離で50mmレンズや中望遠レンズの立体感というのが、このレンズの醍醐味ですね!

 

実際FA limitedシリーズはコンピュータ設計より実写による調整を重視して、収差をほどよくコントロールすることで、立体感や抜けの良さを狙っています。

 

シャープネスより立体感を狙うことは今では考えられないですね。それゆえにFA limitedレンズは多くのファンがいます。ここにも。

 

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ボケがなんというか、独特なんです。

この43mmは場面によってざわついて2線ボケだったり、ボケが悪目立ちするんですが、嫌味がないというか。

 

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特徴のもう一つは、シャドウがストンと落ちます。

そこに艶かしさが入ってるのもいい。

 

IMG_1956

日陰を写せばコクがでるという写りですねこれは。

 

ここから、しばらく写真を見てってください。

ここまでもこれからも、全て絞り開放の写真ばかりです。

 

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ハマれば絞り開放からそこそこいいシャープな描写を見せてくれます。

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このイチョウの色はペンタっぽい。

 

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この木肌の色も。PENTAXのレンズやボディが出す森林の色はどのメーカーも敵わない。

 

 

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息子が走り去ってどうしようもないので、ここでちょっとだけFA 77mmにチェンジ。

他のFA limitedにレンズ交換しやすいのもポイントですね!軽いから気兼ねなくバッグに放り込めてしまいます(こうなると31mmも・・・?)。

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↑こちらの写真だけFA 77mm F1.8 limitedで撮った写真。43mmよりコントラスト弱めですっきりした描写。意外と性格が違って楽しい!どちらも捨てがたいですね!

 

スペック情報 

レンズタイプ 標準単焦点
焦点距離
APS-Cサイズ一眼カメラ装着時
43mm
66mm相当(35ミリ判換算)
開放絞り値 F1.9
最小絞り F22
画角 36.5°
レンズ構成 6群7枚
絞り羽根枚数 8枚
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.12倍
フィルター径 49mm
最大径 x 長さ 64 x 27 mm
質量(重さ) 155g

 

購入は中古がおすすめ

新品でももちろんいいですが、発売から長年経ってて人気のレンズのため、手頃な価格の中古品が豊富にあります。

わたしはマップカメラさんで、良品を4.3万円くらいで買いました。大体この辺が相場だと思います。

 

ブラックとシルバーの2色があります。シルバー人気も高いですが、個人的に黒いボディには黒いレンズかなと思ってブラックにしてます。

 

それにしても、ここまできたらFA31mmも行きたい。

が、デカくて高いんですよね。FA limitedでは一番解像度はいいらしいですけども、そこが踏ん切りつかないところです。

 

そんなこと言ってていつの間にか・・・と思いつつ、とりあえず43mmでスナップを楽しんで冬を過ごします♪

それでは!

 

リニア見学センターでL0系が見まくれる!

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こんにちは、まるしかです。

 

山梨県にリニアモーターカーL0系の実験施設があるらしい。

前々から知っていたのですが、平日休みをもらってようやく行ってきました!

 

期待していた体験試乗はコロナで中止・・・しかし。

試験走行日には、42.8kmの短い距離を時速500kmで行き来する!つまり見まくれるのです。

 

 2時間ちょっとの滞在で10回くらいは目撃したでしょうか。

まさかこんなに見られると思ってなかったので期待以上でした。

 

※下の公式HPで試験走行日をチェックしておくことをお勧めします。

https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/index.html

 

しかも2020年8月からL0系は先頭車の片側が改良型となっていました。いいタイミングで訪問できました!

 

施設はキレイでとっても快適に楽しく過ごせたのでレポートします。

 

 

リニア見学センターまでの風景

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中央道は大月ICで降りて15分で到着します。

リニア見学センターの目と鼻の先にある道の駅つるで休憩しました。

山梨の名産、特にこの時期はフルーツが多く並んでました。

立派なマスカットが980円!さすがです。

 

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ベンチに腰かけると・・・おお!これがリニア実験線か!大迫力!

 

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向かう先はあの橋の向こうですね。ゴオッという音が聞こえる。ここからじゃ車両が見えないのがじれったい。

 

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橋の向こう側に行き、無料の一般駐車場へ停車。一応ここからでもL0系は垣間見えます。ちょっとだけ。

 

ここから3分くらい歩きます。ややアップダウンあり。

 

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入り口はトンネルの方へ。

 

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よし着いた・・・と思ったら、ここはわくわくやまなし館というお土産屋さん。リニア見学センターの本館はこの奥です。

ちなみに本館の方で検温を受けてからじゃないと、わくわくやまなし館に入れないことになっています。お土産目当ての方も一度奥へ進んでください。

 

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わくわくやまなし館の近くにフォトスポットがあります。

うちの子、興奮しすぎて滑り落ちそうです😅

 

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さて、ここが本館のどきどきリニア館です!

バスの場合、ここまでバスが入ってきますから、車より若干楽です。

 

先代のL0系がそのまま飾ってます! 

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施設中央にドーンと構えたのは、2011年に引退した先代のL0系 MLX01-2そのものです!

2003年当時時速581kmという最高速度をたたき出しました。

2020年現在の最高は、2015年に今のL0系が記録した603kmだそうです。

 

このMLX01-2は前からも後ろからも見られますし、中に入ることもできます。

 

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2F,3Fからだと上からもね。

 

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窓際にあるのはリニアの列車位置モニター。

これを見れば来るか来ないかすぐわかります。

リニア見学センターの近くになると、館内アナウンスが流れます。

スタッフさんが30秒・・・10秒・・・と合図して、ちゃんとその通りに来てくれるのがとても親切です。

 

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こちらは2Fの屋外デッキからビデオ撮影→静止画に切り取ったL0系。

時速500kmで走るリニアはもうめっちゃくちゃ速くて目で追うのも一苦労!!

これを体感すると、新幹線が遅く感じるのもわかります。

 

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ちなみにL0系の改良型は左の先頭車両だけです。右は旧型。

違いはよく見ないとわからないかもですね。大きくは窓の位置が変わってます。

 

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ポスターだと超格好いい!

 

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窓のほかは前照灯やカメラ位置の変更、フォルムの凹凸など・・・マイナーチェンジですが、この車両で旧型の最速記録を破って欲しいものです。

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1Fで紹介していないところが。キッズコーナーです。

ただ、コロナ感染防止のために奥の楽しそうな遊具は使用禁止、列車のDVDが見られるだけになっていました。

疲れた時はと思いますが、3Fのリニアシアターがかなりの出来なので、そっちをお勧めします。

 

期間限定イベントNゲージ、ミニリニア体験の2F

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さっき書いた屋外テラス意外にも2Fは面白いものがたくさんあります!

まずは期間限定(~12/13)のNゲージ。かなりレベル高いジオラマです。

 

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こちらはその一部。細かいところの造りよ・・・!

 

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リニアを遊びながら学習できるエリアもあり、うちの子はなかなか熱中して遊んでくれました。

興奮度についてはこのミニリニアも負けていません。リニアのふわっとした乗り心地を体験できます。

実際のところは、メリーゴーランドやコーヒーカップに乗ってまっすぐ進むような・・・床の感触がない不思議な感じで面白かったです!

 

2Fの他は超電導の実験を披露してくれる超電導ラボがありましたが、時間指定で都合がつかず。面白そうなので、次回見てみたいですね。

 

3Fは絶好のリニア撮影スポットにリニアシアター、大ジオラマ

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3Fの窓からはこんな絶好の撮影スポットがあります!

実は奥に見えるお土産やのわくわくやまなし館も屋上は同じく撮影スポット。

時間の関係でそちらで撮影できませんでしたが、場所はわくわくやまなし館の方が良いとのことなので、両方狙ってみてくださいね。

 

3Fでとっても良かったのはリニアシアターです。

リニアモーターカー描く未来をテーマに、メリットをアピールするシーンが最初。

リニアはなかなか問題が山積みではありますが、ぜひ実現して欲しいですね✊

 

見所はリニアの擬似体験。座席が振動?まるで本物に乗っているかのような先頭からの映像はかなり興奮しました!!

上映が終わったらうちの子も満足げ。

 

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3F最後は大ジオラマ。ハロウィンバージョンでした。2Fと同じくこちらも細部がすごい。冬はクリスマス?季節で楽しめますね!

 

わくわくやまなし館でお土産を物色

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見学を堪能した後は、わくわくやまなし館に戻ってお土産を物色。

リニア見学センター限定のリニアグッズやフードを要チェックですね。

個人的にはリニア形のシャンプーボトルが面白そうでしたが、磁石でくっつくL0系を息子にねだられ、そっちを選択。

 

ついでに自分にも。

 

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富士桜高原ビールピルスタイプ。水は富士の湧き水を使っているそうです。

そのせいでしょうね。喉越しの爽快感がたまらない・・・!ぜひ飲んでみてください☺️

アクセス

行きは下道で相模湖を通りました。

初めて走ったんですが、あのへんはカーブがすごいですね。帰りは素直に中央道→圏央道で帰りました😅

 

東京・甲府方面から

中央自動車道大月インターチェンジで降り、国道20号大月橋東詰交差点を右折し、国道139号を都留、富士吉田方面へ進み、見学センター入口看板に従って道の駅つる入口(旧名:大原橋東)の交差点を右折。
大月インターチェンジから見学センターまで約6.5km(約15分)。

富士吉田・河口湖方面から

中央自動車道都留インターチェンジを降りた交差点を左折し、寿町交差点を左折。赤坂交差点を斜め左方向に曲がり、国道139号を大月方面へ進み、見学センター入口看板に従って道の駅つる入口(旧名:大原橋東)の交差点を左折。
都留インターチェンジから見学センターまで約6km(約15分)。

 

  • 電車、バス

JR中央線大月駅下車、駅前バス停よりリニア見学センター行路線バスにて15分。

大月駅~リニア見学センター間の運賃は大人片道300円。(小人半額)

出典:https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/sp/facility/access.html

 

最後に

新幹線好きなら満足するはずです。

時速500kmで走る車両を何度も見られるのはここ以外にはありません。

繰り返しますが、試験運転日をチェックしてください!

本物、テンション上がりますよ👍

それでは!

鉄道博物館再訪〜鉄オタの2歳児が大喜び【アフターコロナの状況も】

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こんにちは、まるしかです。

鉄道界のディズニーランド、鉄道博物館は2回目の訪問です!

 

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前回息子は0歳児で、何をみているのかもよくわからない感じでした💦

今や立派な鉄オタの2歳児。フジテレビの「クイズ99人の壁」鉄道SPでは、この電車は何?の早押しクイズで、回答者より早く答えてしまうことがありました。笑

 

そんな子がてっぱくに行ったらどうなるか楽しみで、この夏連れて行きました。

コロナ対策で前回訪問時と様子が変わっていましたので、アフターコロナの状況も伝えられればと思います。

 

 

日時指定券のみの入場です

前回と同じく、鉄道博物館駅の右の方にある安いタイムズに車を停めました。

鉄博に行ったら、なんと日時指定券を購入しないと入れないとのこと。

 

ご入館の際は、必ず予めセブンイレブン、ローソン、ミニストップ店舗にて販売する時間指定の「入館券」(枚数限定)をご購入ください。

 

わたしたちが行った日は休みの日でも当日券は残っていました。

(売り切れの可能性もあるので、予定が決まっていたらチェックしておいた方がいいですね。あと前売りは100円安い

ただし2時間後のものしかなく、暇があったので・・・

 

鉄道博物館駅→大宮駅へ移動し、新幹線鑑賞へ。

 

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大宮駅は東京駅と比べて東海道新幹線こそないものの、東北・上越・北陸新幹線が通っているので、JR東日本の新幹線は全て見られます。楽しく時間を潰せました♪

 

時間になったので鉄博に戻り・・・

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この日はあまり並んでいる人はいなかったのですが、上の写真のように通路ができてて、黄色い線で待つように指示されました。

 

シミュレータ系は全て休止

鉄博は列車の擬似体験ができるシミュレータが数多くあって、以前は開館と同時にダッシュして整理券を取りに行かないといけないくらい人気でした。

 

なんとなく察しがついた方もおられるようですが、シミュレータやみにはやぶさなど体験系は全て休止です。

電車で駅弁が食べられるランチトレインも入れず。駅弁屋は閉まっていました。

 

前回行ったときは電車の中でお昼は駅弁を楽しめたので、ちょっと寂しいです。

お昼は北のフードコートか2Fのレストランという選択肢になります。

 

大ホールの車両ステーションは通常営業

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鉄博の目玉、車両ステーションは往年の車両が間近に見られる大ホール。

ここは通常営業でした。

ただし、すみにある車両体験シミュレーターはお休みですね。

 

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しかし!車両だけで我が子は大興奮です。

電気機関車のEF55。流線型の先頭側ではなく、連結側の方が好みのようでした。

 

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奥に見えるのはEF66形電気機関車。モデルチェンジを繰り返し、今も貨物列車としてEF66 124号(この間見た)、127、131号あたりが走ってます。

 

機関車は鉄おも今月号が詳しいですね!

 

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息子が次に興味を示したのは、やっぱり新幹線。

東北・上越新幹線200系。スノープラウがついた、雪国仕様です。

 

2Fの歴史と模型エリアも通常営業

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1Fの車両ステーションをそのまま上がっていくと、列車の模型が歴史順にずらっと並んでいます。

ここ、初回訪問時は飛ばしていたのですが、精巧な造りの模型に我が子はテンションがアップし、しばし滞在しました。なかなかここも熱いエリアですね!

 

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FASTEC360の空気抵抗増加装置。この猫耳はブルーレイで知っていました。

 

 

新幹線の歴史を丁寧に解説した傑作。新幹線マニアには常識?

大人向きのナレーションですが、映像のレベルが高くうちの子はいつも真剣に見ています。

 

南館

体験シミュレータがいくつかあったので今回こそと思っていたのですが、すべて休止。

 

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400系とはやぶさの展示は通常通りです。

 

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こんなに近くまで寄れるんですよ。はやぶさの下側をまじまじと眺められるのはここだけ。

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息子は踏切好きで、何度も往復していました。

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外へ。ランチトレインの183・189系特急列車です。入りたかった。

 

以上、簡単なアフターコロナの鉄博状況でした!

体験型施設に関しては残念でしたが、列車の実物、模型は何度行っても子供は大喜びだと思います。

チケットだけ先に取るのを忘れずに。

それでは!

ドライブリーチバイパスプリセットを今更ながらお試し

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こんにちは、まるしかです。

 

今回も日記的な感じで撮影した写真を載っけるだけの記事です。

 

一応のテーマはあります!

拝読しているはてなブログの読者さん記事で紹介されていた、超写実絵画の森の絵がとても印象的だったので、それを写真にしてみたいと思ったのがきっかけです。

 

www.yorocon46.com

 

www.bunkamura.co.jp

 

↑再開され、6/29までやってるそうです。

県外移動は良くなったけど、今のところ都内はちょっと行きづらいと思ってます。都民の方は是非。

 

それでは写真です。

FE20mm F1.8Gを持っていって撮ってたら、後からAPS-Cモードになったままなのに気づきました💧カスタムボタンに登録してたら思わず触れてしまったようです。

皆さま気をつけましょう。でも意外と1000万画素でもいけますね・・・

 

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ちょうどいい具合に落ち葉とアメンボがいて、思わずたくさん撮っちゃった岩。

ミニマムな島って感じでとてもグッときたんですよね。

気に入ったので、これは後日再チャレンジするかもです。

 

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そう、こういうの撮りたかったのです。

で、レタッチも新たなプリセットを使ってみました。

 

それはデジタルカメラマガジン2月号に特典としてダウンロードできたLightroomプリセットです(今は配布終了)。

 

7番「ドライブリーチバイパス」というプリセットです。銀残しというハイコントラスト低彩度のテイスト。

 

配布終了しちゃいましたが、本の中にパラメータがほぼそのまま載っているので、読みながら調整してプリセットが作れちゃいます。流石に内訳は本で確認してください。

 

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こんなに変わるのですよ。Lightroomも奥が深い。

 

以下Before/Afterです。

 

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なんだか今は撮影できるだけで楽しいので、写真を載っけるだけで満足です。

それでは! 

一眼でパノラマ撮影をする方法(ノーダルポイント、マルチロウパノラマも解説します)

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こんにちは、まるしかです。

 

風景撮ってるとパノラマ撮影が次第に気になってきます。

 

一眼を持って適当に体を回転させて撮った写真が、合成ソフトのおかげで意外と綺麗に繋がっちゃう今日この頃ですが、ちゃんとしたいならパノラマ撮影用の機材を買っておいたほうが無難です。。

 

とはいえちゃんとしたものは高い。わたしは中華製の代替品で乗り切っています。今回は安いけど意外と使えるものをご紹介します。

 

さらにパノラマ撮影に必要なものから応用的なワザまで説明します。ビギナーレベルからセミプロレベルまで、パノラマ撮影に関することはこの記事だけで一通りわかるはず。

 

おまけでphotoshopで画像の上下に黒帯をつける方法も最後に解説します。

ちょっと長いから、第一ステップだけでも見ていってください😊

 

 

第1ステップ:水平回転させる基本的なパノラマ撮影のやり方と注意点

アイテムその1:レベラー(レベリングベース)

パノラマ撮影を成功させるにはカメラをきちんと水平回転させるのが欠かせません。 

さっきも言ったように手で構えてぐるぐる体を回すのが手っ取り早い方法です。

が、回っている最中にカメラが上下にぶれることも。

 

そうすると、結合がうまくいかなかったり、上下が合わなくてトリミングしたらすごく細長い画像になってしまった・・・ということが起こっちゃいます。

 

しっかりカメラを三脚に取り付けて、中心の棒を回転させれば済む話。

ではありますが、地面が斜めになってるとアウト。三脚の脚の伸び縮みで調整するのは一苦労です。

 

水平をしっかり取るなら、レベラーとかレベリングベースと呼ばれるアイテムがいい。三脚とカメラの間に取り付けます。

 

 

NEEWER オフセットバブルレベルを採用する三脚レベリングベース【並行輸入品】

 

安いNEEWER製のを使ってます。タイプが三つありますが、タイプⅡです。

これは上の台座がグニュグニュっと動いて水平をとってくれるもの。

 

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こんな感じでサイドネジを緩めると±10°の範囲で台座が傾きます。緩め具合で台座の動きの硬さが調整できます。

滑らかな動きで、さすがNEEWERと言える商品。

 

あとはカメラ側で水平になっているかモニターで確認できる機能を使って確認すればOK。

 

台座の上に雲台をのっけても問題ないです。単純に水平出しするのに重宝するので、パノラマ撮影するしないに関わらず、わたしは普通の風景撮影でも常に三脚につけっぱです。

 

アイテムその2:一定の回転角度で水平回転させるパノラマ雲台

現地で水平出ししたら、中心の棒を回転させるだけ。

水平回転が重要と書きましたが、パノラマ撮影を成功させるもう一つのポイントとして、

  • 一定の回転角度で水平回転させる

というのも、パノラマ撮影では結合処理を成功させるために、隣同士の画像が重なっているのが前提で、だいたい40%前後重なってるといいらしい。

 

まあ、これはだいたいでOKです。半分よりちょっと少なめ、くらいの感覚で。

重なり過ぎるのもダメなのはちょっと意外ですよね。おそらく同じ物体が3枚以上の写真に写ってしまうと、結合処理で変になっちゃうからだと思います。

 

準広角の35mmから超広角の14mm(フルサイズ換算)のレンズで実際テストしてみましたが、おおよそ横位置では20°、縦位置では15°間隔で一定に回すのが超重要です!

 

↑目安はこの数字ですが、実際には自宅で部屋をパノラマ撮影して、結合がうまくいくか確認しておくとベター。

 

で、角度を見るのに必要なのがパノラマ雲台

 

・タイプⅠ:アルカスイス互換あり

Neewer パノラマ三脚ヘッド 360度底面回転アルミ合金雲台 パノラマスケールとQRプレート、バブルレベル付き 三脚一脚スライダーDSLRカメラ用 耐荷重10Kg

 

・タイプⅢ:アルカスイス互換なし

Neewer カメラパノラマパンベース アルカスイススタイルプレート付き 3/8インチネジ アルミ合金パノラマボール三脚ヘッド バブルレベル付き 三脚一脚デジタル一眼レフカメラ対応 耐荷重10キロ

 

さっきの商品のタイプⅠもしくはタイプIIIが該当します。

カメラを直付けするならタイプⅢの方が安くていいです。

が、アルカスイス互換のタイプⅠならクイックシューで素早く装着ができておすすめです。

※アルカスイス互換とはざっくりいうと汎用の雲台プレート取り付け方式です。

これに対応するプレートと雲台があれば、メーカー関係なくカメラと三脚を簡単に取り外しできます。

 

L型プレートがあれば、縦位置でパノラマ撮影ができます。

(パノラマ撮影の場合は雲台を横にすると回転軸がずれるのでOUT)

 

カメラは水平回転するため、同じレンズだと縦位置の方が上下を広く写すことができます。

 

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↑こちらはα7Ⅲ専用プレートの記事。

カメラごとに形にあったプレートはいくつか存在します。なければ汎用型でも可。

 

INPON 汎用 L型クイックリリースプレート L型ブラケット アルカスイス互換 1/4\"ネジ付 Canon、Nikon、SONY、OLYMPUS、PENTAX、FUJIFILM、Panasonicなどの一眼レフカメラに適用

 

パノラマ雲台がベストですが、ようは回転角度がわかればOK。

なので、2way/3way雲台に10°間隔の目盛りがあればそちらで代用可能です。

パン棒があるから動かしやすいのがいいですね。

 

Neewer カメラビデオ三脚用3WAY雲台 360度回転可 1/4inchクイックシュープレート付き 三脚、一脚、カメラスライダ、ライトスタンド、DSLRカメラに適用 最大耐荷重10kg

 

アルカスイス互換性があるのはNEEWER製。買ってみたらグリスが若干塗り過ぎなのが気になるけども、ものは安くて立派です。

 

アイテムその3:レリーズ

一応三脚の上にレベラーとパノラマ雲台をセットし、カメラの設定で2秒タイマーを使えばちゃんとしたパノラマ撮影が可能です。

ただし風景の場合、雲が流れると合成に失敗しやすくなります。タイムラグをなくす意味でもレリーズはあった方が無難です。

 

レリーズはカメラに合うものであればなんでもいいです。

わたしは、格安のロワジャパン製を使っています。

 

ロワジャパン シャッター リモコン コード レリーズ SONY RM-VPR1 対応【プロ専用 液晶LCD タイマー機能付 撮影回数設定無制限】【PDF日本語説明書あり】

 

 

 

パノラマ撮影の作例

天の川アーチ

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iso1600, F2.8, 30sec., 20mm 赤道儀使用 縦位置8枚の写真をパノラマ合成

北の方が途切れてしまい、完成には至らなかったのですが、

天の川アーチはパノラマ撮影ならではこそです。 

 

フルサイズ換算20mm以下の超広角レンズを用いてできます。

上の写真は光をより取り込むために赤道儀を使用しています。

 

赤道儀についてはこちらの記事へ。 

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作例からわかるパノラマ撮影のメリット

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iso100, F2, 10sec., 40mm ソフトフィルター使用 横位置4枚の写真をパノラマ合成

 

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iso100, F11, 30sec., 98mm 縦位置6枚の写真をパノラマ合成

2枚目、中央のオレンジ色の通りを拡大すると紳士服のコナカの看板が見えてしまいます(PCでクリックすれば小さいけど見えるはず)。

 

パノラマ撮影はただ広く撮れるだけじゃなく他にもメリットがあります。

  1. 高解像度化
  2. レンズによってはパースの強調や歪みを抑えられる

1つ目は複数の写真をつなぎ合わせるから何となく分かりますよね。

 

2つ目は超広角レンズの欠点を補うものです。

超広角は広い範囲が撮れる反面、手前のものは大きく写り、奥のものは小さく写るパースの強調が激しいです。目で見た光景の遠近感とはちょっと違くなってしまうのですよね。

 

もう少し狭い範囲が写るレンズでパノラマ撮影することで、見たままに近く、かつひらけた風景写真を撮ることができるのです!!

 

遠近感が実際と近いのは、フルサイズ換算の焦点距離で50mm前後の標準域のレンズを使用した場合です。

1枚目の作例は40mmのレンズ。

2枚目は望遠ズームでやや圧縮効果(手前と奥の距離感が縮まって見える)が出てます。

 

第2ステップ:ノーダルポイントとその見つけ方

ノーダルポイントとは?

第1ステップで自然風景を撮るなら事足ります

ちょっとこっからはマニアックなので、読み飛ばしてもらって構いません。

ここに人工物の直線が入るとパノラマ結合の難易度が高くなるのです。

 

成功率を高めるにはノーダルポイントを三脚の中心軸に置く必要があります。

 

簡単にいうと、レンズに入った光は集められ、カメラに内蔵されている撮影素子(イメージセンサー)へ移ります。このレンズの中心地がノーダルポイントです。

 

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出典:https://www.nikon-image.com/enjoy/phototech/manual/19/01.html

 

ここを中心軸にしないで撮影素子のあるボディを回転させるから、パノラマ結合で失敗するわけなんです。

 

カメラレンズは複数枚のレンズで構成されていますし、形状・枚数・配置はレンズごとに全部違います。なのでノーダルポイントもレンズ固有のものです。

 

ざっくりとしたところではレンズの真ん中くらいにあることが多いです。つまりカメラは三脚より後ろ側へ移動しなければいけません。

 

ノーダルスライドプレートの出番! 

以前の記事よりちょくちょく出していたノーダルスライドプレートの出番です!

 

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カメラをプレートに取り付けたら、後ろにずらすだけです。

こちらは100mmの短いもの。ミラーレスカメラに小さいレンズならこのサイズでOK。上のはちょっとレンズが大きくてチョンづけ💧でも本体+レンズが軽いからなんとかなってる。

※アルカスイス互換プレートまたはL型プレートが必須

 

Neewer カメラ用100mmプロフェッショナルレールノーダルスライドメタルQRプレートクランプ アルカスイス付き 三脚ボールヘッドクイックリリースに対応

 

いやほんとNEEWER様様です。

 

このノーダルスライドプレートですが、他にもマクロ撮影でカメラを近づけたい時とか重宝するらしいです。

 

わたし個人的には、

  • 頻繁に触るボディが三脚から少しずれることで操作しやすい。
  • レンズとボディのバランスが取りやすい。

ことから通常の撮影でも使ってます。

 

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ズームレンズなど長いレンズを使うときは200mmタイプを選択。

中心をスライドできるネジがあって、アルカスイス互換プレートを使わずカメラを直接接続したい場合も、このタイプならイケます。

 

[MENGS] DB-180 クイックリリースクランプ 1/4\"ネジ パノラマカメラクイックリリースプレート+クイックリリースクランプ Arca-Swiss規格に準拠

 

↑あと高いけどこんなのもあります。

 

ノーダルポイントの見つけ方。ノートPCを使うと楽

調べたら、カメラ前方に割り箸や乾電池を重なるように置いて撮影する方法がありましたが、セッティングがすごく面倒。

 

身近にあるもので探したら、ノートPCがベストでした。

 

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このようにセット。

 

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ディスプレイが一直線です。

三脚の中心軸にカメラが乗っている=ノーダルポイント設定前の場合、カメラを左に振ると、

 

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ディスプレイが見える!これがずれている状態。

 

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右に振ると背面のアイコンが見えちゃいます。

カメラを後ろにずらして・・・

 

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はい、振ってもディスプレイは一直線。

 

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右も。これでOK。

 

第3ステップ:マルチロウパノラマが安くできる方法

マルチロウパノラマとは?できるアイテムは?

ここまでくるとマニアック過ぎて、この方法は試しもしてませんが、機材だけ買ってます😓(理由は後述します)

 

これまでは水平回転を一列に並べて結合するシングルロウ(ロウ=列)パノラマの話。

 

なんで、マルチロウパノラマとは、レンズを上向き/下向きにセットして水平回転したものを縦横で結合させる壮大な方法なのです!

 

一から始めるマルチロウパノラマ撮影教室 | カメラと三脚とアルカスイスと ときどきMac

↑この記事で知りました。

 

そんな超マニアックなマルチろうパノラマはできる機材が限られていて、RRS製くらいしか選択肢がありませんでした。

 

あとはノーダルニンジャが有名です。

 

Nodal Ninja3 MKII Starter Package [正規輸入品]

 

プロ御用達。3万は高いよ・・・

 

そんな中やはりNEEWERから似たような商品が出ていました。

 

Neewer ジンバルヘッドパノラマヘッドカメラ三脚ヘッド アルミニウム合金 アルカスイス標準1/4インチクイックリリースプレートとキャリーバッグ付き 最大荷重22ポンド Nikon Canon Sony DSLRに対応

 

およそ10キロの耐荷重。シャッター直後に自動回転するらしい。

 

これはこれで欲しいけども、普段も使えそうなもので探したら、ジンバル雲台と呼ばれるものも代用可能とわかりました。

 

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水平・垂直回転目盛りあり、X軸Y軸の調整機能ありなら代用可です。

 

今探したら、買ったタイプのがなくなってました・・・

 

Neewer プロなメタルジンバル三脚ヘッド360°パノラマヘッド 100mm可動水平軸、アルカスイス標準QRプレートとバブルレベル付き デジタル一眼レフカメラ用 耐荷重33lbs/15kg

あとで見たらありました。あんまり生産してない?

 

koolehaoda ジンバル雲台 360°パノラマヘッド と 100mmクイックリリースプレート キャリーバッグ (CB-52パノラマヘッド)

メーカー違いの代替品はこちらですね。

 

 

そもそもジンバル雲台って何をする道具なのというと、

 

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三脚に固定しつつ、望遠レンズで飛行機とか鳥とか動きものを狙う目的なんですね。

縦横回転のネジを緩めます。デパートの屋上にある双眼鏡みたいな動きです。

 

X軸Y軸の調整はカメラを下向きにして、

 

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モニターで中心を確認します。

 

あとは

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このように上向き下向きにセットして、水平回転させるだけ。

水平回転と同じく回転角はおおよそ横位置で20°、縦位置で15°間隔くらいです。これも家でテストして確認した方がベター。

 

上の画像を見てもらうと分かりますが、ノーダルポイントがずれないのが3way雲台と違うところ。ここにこの商品の価値があります。

 

ジンバル雲台は縦のパノラマも可能

そして垂直回転でもノーダルポイントがずれないということは・・・縦のパノラマが可能ということです!ほとんどこれ目的でジンバル雲台を買いました。

 

海外フォトグラファーのような写真が撮りたいあなたにこっそり教えるパノラマ撮影のススメ | カメラと三脚とアルカスイスと ときどきMac

↑の記事を見るといつもやってみたくなります。

縦パノラマのメリットは広角レンズの歪みを逆に利用して、普通に撮るよりも前景に迫力を出せることです。

 

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過去画像から。まだ手持ちでのテストしかしてませんが、イメージはこんな感じです。これから縦パノラマは積極的に挑戦したいです!!

 

おまけ:画像上下に黒帯をつける方法

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簡易的なパノラマ撮影なら昔から試してましたが、はてなブログにUPする際、flickr経由で載せるとパノラマ画像の表示がバグる現象が起こります。

 

いつまでたっても直らない。そこで画像に黒帯をつけちゃえばいいと考えました。

 

adobe photoshopでの方法です。あんまりフォトショは詳しくないですが、

写真でシネマスコープを作る方法|Jun|note

↑この記事を参考にしたらできちゃいました。

 

ブログ目的じゃなくても見た目的にもかっこいいのでご紹介します。

 

黒帯作成1

photoshopで画像を開きます。

 

黒帯作成2

右下のテーブル:レイヤーで画像が背景扱いになっています。

右クリック(2本指クリック)で背景からレイヤーへを選択。

 

黒帯作成3

画像がレイヤー0になりました。

 

黒帯作成4

上部タブ:レイヤーから、

→新規塗りつぶしレイヤー→ベタ塗りを選択。

 

黒帯作成5

色は黒を指定。

 

黒帯作成6

左アイコン群より切り抜きツールを選択。

 

黒帯作成7

枠の左右端を拡大させて画像の両端に合わせる。この時、左上で縦横比を指定できます。

 

黒帯作成8

こんな感じです。この状態でenter(return)を押すと、

 

黒帯作成9

指定した縦横比の塗りつぶしレイヤーとなりました。

 

黒帯作成10

あとはレイヤータブで画像のレイヤーと塗りつぶしレイヤーの順番を入れ替えるだけ。

 

黒帯作成11

書き出しして完了。簡単です!

 

flickr経由ではてなブログにあげても表示がバグりません。困ってる方がいれば是非試してみてください。

 

以上、パノラマ撮影の基礎と応用でした。

この分野は素人では開拓している人があまりいないので面白いです。

道具さえ揃えれば簡単ですしね。

それでは!